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英経済に回復の兆し、長期見通しは不透明=中銀総裁

ロイター / 2020年7月18日 0時7分

7月17日、イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は、英経済は新型コロナウイルス流行を受けた封鎖措置から回復を始めているが、雇用が集中する一部セクターはなお弱く、長期見通しは不透明だと述べた。写真は3月16日、ロンドンの英中銀に初登庁するベイリー総裁(2020年 ロイター/Tolga Akmen)

[ロンドン 17日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は17日、英経済は新型コロナウイルス流行を受けた封鎖措置から回復を始めているが、雇用が集中する一部セクターはなお弱く、長期見通しは不透明だと述べた。

英中銀が主催したオンラインイベントで、住宅市場や新車販売で「かなり強い」回復の兆しがあるとし、「経済活動の回復が見え始めている」と指摘。一方、雇用の数が多く、その大部分が低賃金の接客・娯楽業ではそうした兆しはないと語った。

市民が危機前のような生活に戻ることにどれだけ慎重になるかについては「非常に大きな疑問」があり、感染第2波や局地的な拡大のリスクもあるとした。

また英中銀は、企業破綻が起きた場合、経済がどの程度の長期的ダメージを受けるか分かっていないと述べた。

中銀チーフエコノミストのハルデーン理事は先月、英経済にV字型回復の兆しがあると述べたが、この見解について聞かれたベイリー氏は「全容はまだ分かっていない」と答えた。

英予算責任局(OBR)は14日、新型コロナの打撃が続く場合、今年の英経済は14%以上縮小する恐れがあるという試算を明らかにした。

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