英、新型コロナ死者の算出法見直し 実際より多い可能性
ロイター / 2020年7月18日 1時58分
7月17日、英国のハンコック保健相は、イングランドの新型コロナウイルスによる死者数の算出法を見直すよう指示したことが分かった。新型コロナ以外の要因による死者を含んでいる可能性があるという研究者の指摘を受けた。写真は6月22日、記者会見するハンコック保健相(2020年 ロイター/Andrew Parsons)
[ロンドン 17日 ロイター] - 英国のハンコック保健相は、イングランドの新型コロナウイルスによる死者数の算出法を見直すよう指示した。新型コロナ以外の要因による死者を含んでいる可能性があるという研究者の指摘を受けた。
英国の新型コロナによる死者数は4万5000人を超え、被害が欧州で最も大きい。ただ政府は、新型コロナの死者数の報告方法は各国で異なるため、国同士の比較は誤解を招くと主張してきた。
イースト・アングリア大学とオックスフォード大学の研究者は、イングランド公衆衛生局が最新の死亡報告と陽性反応結果のデータベースを照合して新型コロナの死者数を算出しているため、陽性結果が出た人は誰でも新型コロナで死亡したと報告される可能性があると指摘した。
ジョンソン英首相は17日の記者会見で「ハンコック氏がイングランド公衆衛生局の統計を見直す」と述べた。
2人の研究者は「イングランドで誰も新型コロナ感染症から回復できない理由」と題したブログの投稿で、陽性結果が出た後に完治した患者は「3カ月後に心臓発作を起こしたりバスに引かれた」場合でも、新型コロナで死亡したと見なされると述べた。イングランドの死者数が日々大幅に変わる原因だとした。
英国のほかの地域ではこうした計算法を用いていない。スコットランドでは患者に陽性結果が出て28日経った後は、自動的に新型コロナによる死亡と報告されることはない。
英国家統計局によると、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)の期間中、死者数は通常より6万4000人超多かった。多くの専門家は新型コロナの死者数よりもこの統計に注目している。
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