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ベアリングPEA、ニチイ学館に複数回TOB提案 1株2000円

ロイター / 2020年8月17日 16時12分

[東京 17日 ロイター] - 香港に拠点を置く投資ファンド、ベアリング・プライベート・エクイティ・アジア(BPEA)は17日、介護大手ニチイ学館<9792.T>に対してTOB(株式公開買い付け)およびMBO(マネジメントバイアウト)を提案していることを明らかにした。日経ビジネスが同日これより先、BPEAがニチイ学館の創業家に対し、現状の買い付け価格を大きく上回る水準でのTOBを提案していることが分かったと報じたことを受けて、開示した。

BPEAによると、同社はニチイ学館の創業家の一部に対してTOB、およびMBOの実行支援を検討する用意があることを複数回にわたり、書簡を通じて伝えていた。書簡の中で初期の提案として、1株2000円でのTOBを申し出ていたが、最終的なTOB価格は、ニチイ学館の創業家や取締役会の賛同を得られることを前提に、適切なデューデリジェンスを経て提案したいとしている。

ニチイ学館は日経ビジネスの報道を受け、BPEAから本件にかかる通知、提案などは一切受けていないとのコメントを発表。5月に公表した「MBOの実施・応募の推奨」の内容に変更はないとしている。

ニチイ学館に対しては、米プライベートエクイティ(PE)のベインキャピタルがTOBを実施しており、これまでに価格は1株1670円に引き上げられ、期間は8月17日までとなっている。ニチイ学館は17日、TOBの結果を18日に公表する予定としている。

またニチイ学館の株主である香港の投資会社リム・アドバイザーズは日経ビジネスの報道やBPEA、ニチイ学館のコメントを受け、ニチイ学館に対し、BPEAを含むあらゆる対抗的買収の可能性がある事実について、早急に情報を開示するよう要求した。

また、ベインのTOB期間の延長のほか、ニチイ学館があらゆる対抗的買収提案を検討することも求めた。

リム・アドバイザーズは6月にもTOB期間の延長を要求。その後、ベインはTOB期間を延長した。リム・アドバイザーズはニチイ学館への出資比率を明らかにしていない。

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