イスラエル大統領、エルサレムにUAE皇太子招待 国交正常化で
ロイター / 2020年8月18日 2時54分
イスラエルのリブリン大統領(写真)は17日、アラブ首長国連邦(UAE)の事実上の指導者であるアブダビ首長国のムハンマド皇太子について、「寛大で勇敢な」合意によりイスラエルとUAEの国交正常化を実現したと称賛し、皇太子をエルサレムに招待したと明らかにした。ベルリンで1月撮影(2020年 ロイター/MICHELE TANTUSSI)
[エルサレム 17日 ロイター] - イスラエルのリブリン大統領は17日、アラブ首長国連邦(UAE)の事実上の指導者であるアブダビ首長国のムハンマド皇太子について、「寛大で勇敢な」合意によりイスラエルとUAEの国交正常化を実現したと称賛し、皇太子をエルサレムに招待したと明らかにした。
イスラエルとUAEは13日、米国が協議を主導する形で関係正常化に合意した。パレスチナ問題から対イラン政策まで幅広い課題で中東政治を塗り替える可能性がある。
リブリン大統領はムハンマド皇太子宛ての書簡で「勇敢で賢明な指導者であるあなたが平和と信頼、国民・宗教間の対話、協力、明るい未来に向けた協議を再開したことを、次世代が感謝することは間違いない」と述べた。
パレスチナ自治政府は国交正常化の合意について、UAEによる「裏切りだ」と非難。パレスチナ自治政府はガザ地区と東エルサレム、そしてイスラエルが1967年の中東戦争で占領したヨルダン川西岸で国家を樹立する上で、UAEの支持を求めていた。
パレスチナ解放機構(PLO)のワセル・アブ・ユセフ氏は、リブリン大統領の招待について「関係正常化に伴うエルサレム訪問は、いかなるアラブ当局者に関しても認めない」と非難した。
エルサレムの立場は国際的に意見が一致してないことから、アラブ諸国の指導者がエルサレムを訪問することは政治的に問題となる可能性がある。
オマーン外務省は17日、アラウィ外務担当相がイスラエルのアシュケナジ外相と電話で会談したと発表した。
アラウィ外務担当相は「包括的で正当な長期にわたる中東和平を達成するほか、和平交渉の再開や、東エルサレムを首都とする独立国家の樹立を求めるパレスチナ人の要望を満たす必要性」を支持するオマーンの立場を確認した。アラウィ氏はパレスチナ自治政府の主流派ファタハの幹部とも協議したという。
この記事に関連するニュース
-
81歳のバイデン大統領が左派にたたかれ続ける訳 ネタニヤフ首相と犬猿の仲、股裂き状態
東洋経済オンライン / 2024年7月19日 19時0分
-
トランプがユダヤ系富豪から巨額献金される事情 タブーを破って米大使館をエルサレム移転
東洋経済オンライン / 2024年7月18日 16時0分
-
中東各国、イランへの祝福相次ぐ サウジ祝電「関係深化に期待」
共同通信 / 2024年7月6日 20時43分
-
焦点:ガザ戦後統治は誰が担うのか、イスラエルを悩ます難問
ロイター / 2024年7月5日 18時31分
-
2024年世界平和度指数、中東・北アフリカ地域は9年連続で最低(中東、アフリカ)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月25日 9時30分
ランキング
-
1バイデン大統領、米大統領選からの撤退を表明 代わりの候補としてハリス副大統領を指名
日テレNEWS NNN / 2024年7月22日 3時30分
-
2バイデン氏の決断尊重 英や独首相ら
共同通信 / 2024年7月22日 11時54分
-
3米民主重鎮、決断を称賛=ハリス氏支持で対応分かれる―バイデン氏撤退
時事通信 / 2024年7月22日 9時50分
-
4《トランプ前大統領銃撃事件で使用》「全米で広く出回る」AR-15ライフル、日本の暴力団が「使わない」理由
NEWSポストセブン / 2024年7月21日 16時15分
-
5大統領警護隊、警備強化を拒否 トランプ氏側が複数回要請
共同通信 / 2024年7月22日 0時36分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)