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日経平均は続伸、296円高 ソフトバンクGは売られる

ロイター / 2020年3月18日 11時54分

 3月18日、寄り付きの東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比142円55銭高の1万7154円08銭となり、続伸した。写真は東京証券取引所で2016年2月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京 18日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比296円80銭高の1万7308円33銭となり、続伸した。前日の米国株市場が反発した流れを引き継ぎ、朝方から買いが先行した。米株先物の軟調推移を眺めて上げ幅を縮小する場面もあったが、前日終値近辺で踏みとどまった。日銀のETF(上場投資信託)買いへの期待や年金の買い観測なども出ている。

市場からは「米国株が下げ止まらないと日本株の本格的な反発は見込めない。日経平均も上げてはいるが、新型コロナウイルスは中国国外での感染拡大が止まっておらず、あや戻しにすぎない」(ファンドマネジャー)との声も聞かれた。

個別では、富士フイルムホールディングス<4901.T>が一時ストップ高。グループ会社の富山化学のインフルエンザ治療薬「アビガン」を、新型コロナウイルスによる肺炎の治療薬として中国政府が正式に採用すると発表したことが材料視された。

一方、ソフトバンクグループ<9984.T>が6.89%下落し、日経平均を約55円押し下げる要因となった。米シェアオフィス大手ウィーワークに対する支援計画を一部撤回する、と米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じたことや、S&Pグローバル・レーティングが17日、ソフトバンクGのアウトルックを「安定的」から「ネガティブ」に変更したことなどが嫌気された。

TOPIXは2.67%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆8668億円だった。東証33業種では、鉱業、倉庫・運輸関連、不動産を除く30業種が値上がり。化学工業、海運、精密機器、水産・農林、保険などが値上がり率上位に入った。

東証1部の騰落数は、値上がりが1478銘柄に対し、値下がりが643銘柄、変わらずが45銘柄だった。

日経平均は現在前日比250円ほど高い1万7200円台半ば。1万7000円台─1万7300円台での上下動を繰り返し、値動きの荒い展開となっている。市場からは「新型コロナウイルスの感染者数が増え続けている中で、米トランプ政権は1兆ドル規模の景気刺激策の検討を始めた。新型コロナの終息は依然として見えないが、これだけの政策が出てきた後も更に売り続けるのはリスクが伴うと考える投資家も多いのではないか。買い戻す動きも見え始めていることからうねりが続いている」(東洋証券・ストラテジストの大塚竜太氏)との声が出ていた。

寄り付きの東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比142円55銭高の1万7154円08銭となり、続伸した。前日の米国株市場が急反発したことが安心感をもたらし、買いが先行した。

ただ、足元、S&P総合500種Eミニ先物 が一時3%超安となっており、今晩の米国株市場の反落が懸念されている。寄り付き後は急速に上げ幅を縮小する場面もあった。

市場関係者によると、寄り前の板状況は、トヨタ自動車<7203.T>、ホンダ<7267.T>、キヤノン<7751.T>、パナソニック<6752.T>が売り優勢。ソニー<6758.T>は売り買い拮抗となっている。

指数寄与度の大きいファーストリテイリング<9983.T>、ファナック<6954.T>が買い優勢。

メガバンクでは、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>は買い優勢。三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>は売り買い拮抗している。

*内容を追加します。

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