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富士フイルムは買い気配、中国政府が「アビガン」の有効性確認

ロイター / 2020年3月18日 9時32分

[東京 18日 ロイター] - 富士フイルムホールディングス<4901.T>は買い気配。新型コロナウイルスによる肺炎の治療を巡り、同グループ会社の富山化学のインフルエンザ治療薬「アビガン」を、中国政府が治療薬として正式に採用すると発表したことが材料視されている。

中国科学技術省は17日、新型ウイルス感染症の治療に関し、日本でインフルエンザ薬「アビガン」として知られるファビピラビルの有効性を臨床研究で確認し、政府の診療方針に正式に採用する方針と伝わった。同省によると、広東省深圳市と湖北省武漢市の病院で感染者に投与した結果、短期間で陽性から陰性になり、発熱などの症状も軽くなったという。同省の張新民主任は記者会見で「安全性が高く、治療の効果は明らかだ」と述べた。

複数のメディアによると、中国製薬会社の浙江海正薬業(浙江省)は16年、ファビピラビルの特許ライセンス契約を富士フイルムと結んだ。海正薬業は今年2月、中国当局から生産認可を取得、増産に乗り出しているという。

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