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中国新築住宅価格、4月は前月比+0.5% 昨年10月以来の高い伸び

ロイター / 2020年5月18日 14時11分

 5月18日、中国国家統計局が発表したデータに基づきロイターが算出した4月の主要70都市の新築住宅価格は前月比0.5%上昇した。写真は中国で17日撮影(2020年 ロイター/MARTIN POLLARD)

[北京 18日 ロイター] - 中国国家統計局が発表したデータに基づきロイターが算出した4月の主要70都市の新築住宅価格は前月比0.5%上昇した。上昇率は前月の0.1%をやや上回り、昨年10月以来の高水準を記録した。

新型コロナウイルス対策として導入された都市封鎖が緩和される中、不動産市場が緩やかに回復していることが浮き彫りとなった。

4月の新築住宅価格は前年比では5.1%上昇。前月は5.3%上昇だった。

国家統計局は「4月はうっ積していた住宅需要がさらに顕在化した。経済と生活の回復が続いている」と表明した。

中国は新型コロナの感染拡大をおおむね抑制しており、開発業者のショールーム再開や不動産の内見が可能になる中、住宅販売が急速に改善している。

4月の不動産投資は3月から伸びが加速し、販売の減少も鈍化した。

不動産代理店センタラインのアナリストは、不動産市場が4月に新型コロナ危機前の水準の80─90%を回復したとみている。危機前を上回るパフォーマンスとなった地域もあるという。

4月に新築住宅価格が上昇したのは70都市中50都市。前月は38都市だった。

住宅価格が最も値上がりしたのは江蘇省の省都・南京と河北省の唐山で、前月比でともに1.8%上昇だった。

新型コロナの震源地となった湖北省武漢は住宅価格が低下した。

土地市場や不動産の取引は一部の都市で勢いが出ているものの、アナリストは住宅ローンや住宅購入に関する規制が続く間は住宅価格の全般的な回復は見込めないと指摘している。

中国当局は不動産市場へのホットマネーの流入に対し厳しい姿勢で臨む方針を改めて示している。

国金証券のアナリストは「政府は『住宅は投機の対象ではない』との姿勢を変えないだろう。不動産に関する政策が需要サイドで緩和される可能性は低い」と指摘。「住宅価格の上昇が急激な一部の都市で価格上昇を抑制するため土地の供給を拡大するなど、政策は供給サイドにより焦点を当てたものになる見込みだ」とした。

*内容を追加しました。

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