英高官、EUが譲歩なら通商合意可能と発言 懐疑的な見方も
ロイター / 2020年5月18日 13時18分
英国のゴーブ内閣府担当相(写真)は5月17日、欧州連合(EU)側が譲歩するならば、英国とEUとの通商合意は可能との考えを示した。提供写真。3日撮影(2020年 ロイター/10 Downing Street/Handout via REUTERS)
[ロンドン 17日 ロイター] - 英国のゴーブ内閣府担当相は17日、欧州連合(EU)側が譲歩するならば、英国とEUとの通商合意は可能との考えを示した。一方で、合意に懐疑的な意見も聞かれる。
1月末でEUを離脱した英国は、離脱後の新たな通商関係を巡りEUと交渉を重ねているが、この週に行われた3回目の交渉も物別れに終わった。
双方が互いに譲歩を要求する結果となり、交渉が決裂して国際貿易が打撃を受ける可能性も浮上している。
主な争点は、公正な競争のための規制で、EU側は英国が基準を緩めないようにするため必要としているが、英側はEUの法律に拘束されるとして拒否している。
ゴーブ氏は17日、この規制と漁業権などが合意の障害となっていると指摘。スカイニュースに対し、「この条件では合意できないとEUに明確に伝えている」と述べた上で、「私は合意を確信している。必要なのはEU側の譲歩だけだ。彼らはその必要性を分かっている」と続けた。
これに対し、アイルランドのコーブニー外相は17日、公共放送RTEに対し、英国は交渉の行き詰まりを打開するには、公正な競争を巡る問題を前進させる必要があると述べた。
英大衆紙メール・オン・サンデーは、6月に始まる次回の通商交渉で進展がない場合、英国は交渉を打ち切る用意を進めていると報道。「交渉決裂はあり得る」とする、匿名の政府高官の発言を伝えた。
英紙タイムズ日曜版によると、英政府でゴーブ氏が主宰する、通商合意なき離脱の準備チームは今後定期的に会合を開くという。
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