コロナ起源巡る独立調査の決議案、WHO総会で116カ国の支持確保
ロイター / 2020年5月18日 19時15分
世界保健機関(WHO)の総会を舞台に新型コロナウイルスの起源と感染拡大に対する独立した調査を求めて欧州連合(EU)とオーストラリアが推し進めている決議案が、採択にほぼ十分な116カ国からの支持を確保したことが文書で明らかになった。写真はオーストラリアの国旗。1月23日、ビクトリア州バカンで撮影(2020年 ロイター/Andrew Kelly)
[シドニー 18日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の最高意思決定機関である世界保健総会(WHA)を舞台に新型コロナウイルスの起源と感染拡大に対する独立した調査を求めて欧州連合(EU)とオーストラリアが推し進めている決議案が、採択にほぼ十分な116カ国からの支持を確保したことが文書で明らかになった。
この決議案はWHA参加194メンバーの3分の2の支持を得られれば19日に提出される。中国は先月、新型コロナ流行に対する国際調査を求めるオーストラリアの要求に強く反発した。
ただ、中国外務省の趙立堅報道官は18日の定例会見ではこれまでよりも柔軟な姿勢を見せ、「中国は他国とともにこうした協議で積極的な役割を果たしており、テキストの統一に同意した」と説明し、決議案における豪州の関与に深く立ち入らず、EUの関与のみを指摘。ただ、中国が決議案を支持するとまでは言明しなかった。
18日にロイターが確認した決議案では支持を決めた116メンバーの国名が挙げられている。ただ、ペイン豪外相は記者団に対し、協議が続いており、結果を先取りすることはしたくないと述べた。
決議案の共同提案国には日本、インド、韓国、アフリカの加盟47カ国グループ、ロシア、インドネシア、マレーシア、サウジアラビア、英国、カナダが含まれている。
オーストラリアは、パンデミック(世界的な大流行)の再来を防ぎたいのであって、どこかの国を責めようとしているのではないと説明。バーミンガム貿易・観光・投資相は18日、調査への支持が広がっていることを歓迎し、「中国が参加することを期待している」と述べた。
*内容を追加しました。
この記事に関連するニュース
-
国連総会、UNRWAの活動支持とガザ即時停戦の決議採択、ハマスとの停戦交渉は進展(イスラエル、パレスチナ、日本、米国、カタール、エジプト、世界)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月13日 15時45分
-
国連総会、圧倒的多数がガザ即時停戦求める UNRWA支持も採択
ロイター / 2024年12月12日 8時55分
-
パンデミック新条約、WHOトップ「合意確信」 米次期政権に懸念も
ロイター / 2024年12月11日 10時42分
-
米下院特別小委員会、新型コロナウイルスの中国研究所流出説を支持―AFP通信
Record China / 2024年12月6日 12時0分
-
国連、宇宙空間の非核決議を採択 日本提出の核廃絶も31年連続
共同通信 / 2024年12月3日 10時14分
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください