日本政府、長射程ミサイルの開発決定 イージス艦2隻も建造
ロイター / 2020年12月18日 13時44分
[東京 18日 ロイター] - 政府は18日の閣議で、自衛隊の新たな装備として長射程の巡行ミサイルを開発することを決定した。相手の作戦拠点を狙う敵基地攻撃能力にも転用できるが、岸信夫防衛相は記者会見で、「南西地域の島しょ防衛のために必要な装備」と強調した。
新たな長距離ミサイルは、陸上自衛隊の「12式地対艦誘導ミサイル」を改良して射程を伸ばす。地上配備型だけでなく、航空機や艦艇からも発射可能なミサイルの開発を目指す。
専守防衛を掲げる日本は他国の領土に届く長距離の武器をそろえてこなかったが、世界的にミサイルの長射程化が進む中、敵の脅威を受けない場所から安全に攻撃できる能力、いわゆるスタンド・オフ防衛力を取得するとしている。
また、政府は導入を断念した地上配備側迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代わりに、イージス艦2隻を建造することを決定した。海上自衛隊が保持する。
イージス・アショアは、弾道ミサイルなどの飛来を艦上で24時間監視する海自隊員の負担を軽減するため、陸自の装備として導入を決めた経緯がある。しかし、発射した迎撃ミサイルのブースターを安全な場所に落下させられないことが分かったとして、今年6月に配備を停止。最終的に海自が運用するイージス艦を増やすことになった。
イージス艦に搭載するレーダーは、イージス・アショア用に契約していた米ロッキード・マーチンの「SPY7」を転用する。
(ティム・ケリー、久保信博)
この記事に関連するニュース
-
離島防衛の切り札か「国産ステルス長射程ミサイル」防衛省が初公開! 前倒しで配備も
乗りものニュース / 2024年7月16日 12時32分
-
デカい!海自「空前の水上戦闘艦」新たな完成イメージ明らかに レーザー兵器も搭載!? 今年度から建造へ
乗りものニュース / 2024年7月14日 6時12分
-
ポーランドの米弾道ミサイル防衛基地、任務準備整う NATO表明
ロイター / 2024年7月11日 7時51分
-
<独自>空自部隊で開発情報漏洩「12式向上型」か SNS上に画像投稿 防衛省調査
産経ニュース / 2024年7月10日 21時28分
-
離島防衛の切り札か「ステルス巡航ミサイル」の生産増えます 自衛隊が渇望する世界的人気の兵器って?
乗りものニュース / 2024年6月24日 6時12分
ランキング
-
1仏女優バルドーさん、反捕鯨団体創設者の拘束で日本を批判 「彼を助けねばならない」
産経ニュース / 2024年7月23日 12時33分
-
2「トランプ氏は朝米関係に未練」と北朝鮮が論評 「親交誇示も肯定的変化なし」と主張
産経ニュース / 2024年7月23日 18時50分
-
3韓国IT「カカオ」創業者を逮捕 株価不正つり上げ疑い
共同通信 / 2024年7月23日 10時15分
-
4「過去数十年で最も重大な失敗」…米シークレットサービス長官、トランプ氏銃撃事件の責任認める
読売新聞 / 2024年7月23日 10時22分
-
5米大統領選で民主党ハリス氏の指名獲得ほぼ確実な情勢…重鎮ペロシ氏らも有力者も相次ぎ支持表明
読売新聞 / 2024年7月23日 11時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)