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NY市場サマリー(18日)ドル高一服、S&Pとナスダック最高値

ロイター / 2021年11月19日 7時51分

[18日 ロイター] -

<為替> ドルの上昇が一服した。市場ではこのところのドル高が行き過ぎたものだったのか見直す動きが出ている。

主要6通貨に対するドル指数は前日の取引で96.226と、2020年7月半ば以来の高水準を付けたが、この日の取引の終盤では0.272%安の95.553。

ユーロは0.45%高の1.13695ドル。前日は1.13ドルを下回り、1年4カ月ぶりの安値を付けていた。

英ポンドは0.1%高の1.3494ドル。前日は10月の消費者物価指数が前年比4.2%上昇と、10年ぶりの高い伸びとなったことを受け、0.5%上昇していた。

トルコリラは2.83%安。トルコ中央銀行はこの日の政策決定会合で、主要政策金利の1週間物レポレートを16.00%から15.00%に1.00%ポイント引き下げた。インフレ率が20%近くに達しているにもかかわらず、中銀が一段の緩和を示唆したことで、通貨リラは過去最安値を更新した。

対米ドルでニュージーランドドルは0.55%高、豪ドルは0.16%高、カナダドルは0.08%高。市場ではカナダ銀行(中央銀行)は来年初にも利上げに着手するとの見方が出ている。

<債券> 米債利回りが低下した。前日に実施された20年債入札が比較的良好だったこととで、一段の利回り急上昇を巡る懸念が和らいだ。また18日に実施された10年物価連動国債(TIPS)入札は堅調な需要を集めた。

前日実施された230億ドルの20年債入札が一部で懸念されていたほど軟調な結果ではなかったため、「長期債利回りが急激に上昇する懸念が後退した」(ウェルズ・ファーゴのマクロストラテジスト、ザカリー・グリフィス氏)という。

指標10年債利回りは終盤で1.587%。先週の最低水準である1.415%から回復しているが、10月21日に付けた5カ月ぶり高水準の1.705%には達していない。

投資家は米連邦準備理事会(FRB)が想定より早期に利上げする必要があるかを注視している。

米ニューヨーク連銀のウィリアムス総裁は18日、米国ではより広範囲にわたってインフレが発生しており、将来の物価上昇に対する期待が高まっているとし、政策当局者はこの動向を注視していると述べた。

また、米シカゴ地区連銀のエバンス総裁は18日、インフレ高進が続くなら、来年の金融政策について柔軟に調整すると述べた。

米財務省は18日、140億ドルの10年TIPS入札を実施。最高落札利回りはマイナス1.145%となった。

<株式> 値動きの荒い展開となる中、S&P総合500種とナスダック総合が最高値を更新して取引を終えた。FRB当局者からタカ派的な発言があったものの、小売企業やハイテク企業の好決算が注目された。

一方、ダウ工業株30種は下落。ネットワーク機器大手シスコシステムズの下げが重しとなった。

市場では引き続きインフレ動向が焦点となっている。ニューヨーク連銀のウィリアムス総裁は18日、米国ではより広範囲にわたってインフレが発生しており、将来の物価上昇に対する期待が高まっているとの認識を示した。これを受け、株価は序盤に下落していた。

S&Pとナスダックは午前終盤には反発。ナスダックは半導体大手エヌビディアの上昇に押し上げられた。同社株は8.2%高。第3・四半期決算が予想を上回ったほか、第4・四半期の売上高について明るい見通しを示した。

フィラデルフィア半導体指数は1.8%上昇し、最高値を更新した。

小売企業から好調な決算が相次ぎ、S&P主要セクターでは一般消費財が1.5%高と上げを主導した。

百貨店大手メーシーズは通期の業績見通しを上方修正。株価は21.1%高と数十年ぶりの大幅な上昇率を記録した。同業コールズも見通しを引き上げ、株価は10.6%上昇した。今週に入り発表された小売り大手ウォルマートとターゲットの決算も好調だった。

S&P小売指数は2.8%上昇し、最高値を付けた。最高値を更新するのは今週に入り3営業日目となる。小売企業の好決算はインフレが高まる中でも消費者需要が旺盛なことを示し、年末商戦期への期待が広がった。

ただ今週の市場には、インフレ圧力のさらなる高まりやFRBの利上げ見通しを巡る不透明感への懸念が漂っている。

シスコは5.5%下落。サプライチェーン問題で今四半期の売上高見通しが市場予想を下回った。

クレジットカード大手ビザは0.8%下落し、2月3日以来の安値を付けた。アマゾン・ドット・コムが、英国で発行されたビザのクレジットカード受け入れを来年から停止すると発表したことを受け、前日に続き売られた。

<金先物> 手掛かり材料不足の中、反落。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比8.80ドル(0.47%)安の1オンス=1861.40ドル。

約5カ月ぶりの高値圏にある金相場はこの日、利益確定の売りが優勢となった。

<米原油先物> 対ユーロでのドル安などを背景に買われ、3日ぶりに反発。米国産標準油種WTIの中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比0.65ドル(0.83%)高の1バレル=79.01ドルだった。1月物は0.86ドル高の78.41ドルとなった。

外国為替市場では、対ユーロでドル安が先行し、ドル建てで取引される商品に割安感が生じたことから、原油が買われた。また、前日に6週間ぶりの安値を付けたことから安値拾いの買いも入りやすかった。

ただ、ロイターは17日、バイデン米大統領が原油価格の高騰を受け、日本をはじ めとする同盟国や中国などに対し、政府の石油備蓄の放出を検討するよう要請したと報道。中国当局が放出準備を進めていることが伝わり、他国もこれに追随するのではないかとの観測も高まっており、一段の買いにはつながらなかった。

*内容を追加して再送します。

ドル/円 NY終値 114.24/114.27

始値 114.18

高値 114.47

安値 114.14

ユーロ/ドル NY終値 1.1369/1.1373

始値 1.1344

高値 1.1374

安値 1.1328

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 97*25.00 1.9734%

前営業日終値 97*08.00 1.9970%

10年債(指標銘柄) 17時03分 98*01.50 1.5872%

前営業日終値 97*28.50 1.6040%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*17.50 1.2196%

前営業日終値 99*14.75 1.2380%

2年債(指標銘柄) 17時00分 99*24.13 0.5021%

前営業日終値 99*24.00 0.5040%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 35870.95 -60.10 -0.17

前営業日終値 35931.05

ナスダック総合 15993.71 +72.14 +0.45

前営業日終値 15921.57

S&P総合500種 4704.54 +15.87 +0.34

前営業日終値 4688.67

COMEX金 12月限 1861.4 ‐8.8

前営業日終値 1870.2

COMEX銀 12月限 2490.0 ‐26.7

前営業日終値 2516.7

北海ブレント 1月限 81.24 +0.96

前営業日終値 80.28

米WTI先物 12月限 79.01 +0.65

前営業日終値 78.36

CRB商品指数 236.3625 +0.2272

前営業日終値 236.1353

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