中国、春節休暇中も石炭生産維持 今年も電力消費急増見通し

中国国家発展改革委員会の当局者は１８日、石炭業者に対し春節休暇中も通常の生産を維持するよう指示する方針を示した。写真は２０１５年１０月、黒竜江省鶏西市で撮影（２０２２年　ロイター/Jason Lee）

［北京／シンガポール　１８日　ロイター］ - 中国国家発展改革委員会の当局者は１８日、石炭業者に対し春節休暇中も通常の生産を維持するよう指示する方針を示した。記者団に述べた。

同国では昨年終盤から石炭生産を拡大、一般炭の在庫が記録的な高水準に達している。

電力システムの最適化を図るため、地域を超えた送電網の認可と建設を急ぐ方針も示した。同国では昨年、電力不足を受けて、広範囲で計画停電が実施され、石炭価格が高騰した。

中国の電力消費は今年も急増する見通しという。昨年は１０．３％急増した。

新規の発電容量も増やす方針。春節休暇中も石油・ガス生産を最大限増やすことを奨励するという。

主力発電所の一般炭在庫は今月１６日に時点で１億６６００万トンと記録的な高水準で、２１日分に相当するという。

天然ガスの供給が引き続き潤沢とも指摘した。