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NY市場サマリー(18日)ドル小幅安、利回り高止まり・株横ばい FOMC控え

ロイター / 2023年9月19日 7時5分

[18日 ロイター] -

<為替> ドル指数が小幅安となったものの、穏やかな地合いの中で6カ月ぶりの高値付近で推移した。今週の日米英中銀会合待ちとなった。

ドル指数は0.1%安の105.15。先週14日には105.43と6カ月ぶりの高値を付けていた。

イエレン米財務長官は18日、米経済が下降している兆候は見られないとしながらも、議会が政府の運営を維持するための法案を通過させられなければ、経済が失速するリスクがあると警告した。

全米住宅建設業者協会(NAHB)が18日発表した9月のNAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は45と4月以来、5カ月ぶりの低水準となった。2カ月連続で低下し、改善と悪化の分岐点となる50を下回ったのも5カ月ぶり。ロイターがまとめた市場予想中央値は50だった。

トレーダーXの市場アナリスト、マイケル・ブラウン氏は「連邦準備理事会(FRB)は政策金利を据え置くべきだ。個人的には、声明文の内容にはそれほど大きな変化はなく、データに依存した引き締めバイアスが維持されると予想している」と指摘。「最近の発言を考慮するとリスクバランスはややハト派寄りに傾いているが、外為市場が相対的な成長力に注目している中で米国が依然としてG10(主要10カ国)の中で随一の強さを誇っていることを考慮すると、ドルの長期的な強気トレンドが大きく損なわれることはない」とした。

フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場では、FRBが20日にFF金利の誘導目標レンジを5.25─5.50%で据え置くとの見方が織り込まれている。

ユーロ/ドルは0.23%高の1.0683ドル。ECBは先週14日の理事会で、主要政策金利を0.25%ポイント引き上げる一方で、利上げ打ち止めの可能性を示唆した。

円は対ドルで約0.15%高の147.62円。日銀は22日に政策金利をマイナス0.1%で据え置くと予想されているが、植田総裁の発言を受けて超緩和政策からの脱却が迫っているとの観測が高まっているため、政策見通しに関する示唆が注目される。

ポンドは0.02%安の1.23805ドル。市場ではイングランド銀行(英中央銀行)が21日に政策金利を0.25%ポイント引き上げ5.5%にすると見込まれている。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.02%上昇し2万6806ドルと2週間ぶりの高値を付けた。

<債券> 10年債利回りが先月に付けた16年ぶりの高水準近辺で推移した。FRBは19─20日の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決定するとの予想が大勢だが、一段の利上げを否定しない姿勢を示す可能性があるとの見方も出ている。

このところの原油価格の上昇でインフレが高止まりし、FRBは引き締めを継続するとの見方が台頭。労働省が先週発表した8月の消費者物価指数(CPI)は、ガソリン価格が8月に入り高騰したことなどを背景に前月比0.6%上昇と、昨年6月以来最大の伸びとなった。

終盤の取引で10年債利回りは4.317%と、ほぼ横ばい。8月22日に付けた2007年以来の高水準(4.366%)近辺にとどまっている。

2年債利回りは3ベーシスポイント(bp)上昇の5.062%。2年債と10年債の利回り格差はマイナス75bp。

BTIG(ニューヨーク)のマネジング・ディレクター、トム・ディ・ガロマ氏は「インフレは上向いているのだろうか、という疑問が出ている」とし、「債券市場で利回りは年初来の高水準近辺にあるが、FRBがどのような行動を取り、どのようなメッセージを発するか次第となる」と述べた。

FRBは今回のFOMCで新たな金利・経済見通し(ドットチャート)を発表。CMEのフェドウオッチによると、FF金利先物市場では、11月のFOMCで利上げが決定される確率が31%であることが織り込まれている。12月のFOMCでの利上げの確率は42%。

<株式> 主要3指数ともほぼ横ばいで取引を終えた。FOMCを19─20日に控え、取引材料に欠ける展開となった。

FOMCでは政策金利が据え置かれるとの予想が多いが、今後の金利見通しやパウエルFRB議長の会見が注目されている。

FRBは経済指標を踏まえて政策運営を行うとしている。コアインフレ率はFRB目標の2%に向かって低下し続けており、米経済が堅調に推移していることを示唆している。

こうした中、連邦議会でのつなぎ予算を巡る膠着状態への懸念が広がっている。

イエレン米財務長官はこの日、米経済が下降している兆候は見られないとしながらも、議会が政府の運営を維持するための法案を通過させられなければ、経済が失速するリスクがあると警告した。

原油価格の上昇を背景にエネルギー株が買われた。一方、一般消費財は売りが優勢だった。テスラの下げが圧迫した。

英半導体設計大手アーム・ホールディングスは4.5%安。バーンスタインは同社の投資判断を「アンダーパフォーム」とした。

決済サービス大手ペイパル・ホールディングスは2%安。モフェットネイサンソンが投資判断を「アウトパフォーム」から「マーケットパフォーム」に引き下げた。

<金先物> FOMCを前に様子見姿勢が広がる中、対ユーロでのドル下落を背景に3営業日続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前週末比7.20ドル(0.37%)高の1オンス=1953.40ドル。

<米原油先物> 原油需給引き締まりへの警戒感が根強い中、3営業日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値(終値に相当)は前週末比0.71ドル(0.78%)高の1バレル=91.48ドルだった。前営業日に引き続き、昨年11月上旬以来約10カ月ぶりの高値を更新した。取引時間中には一時92ドル台に乗せた。

外国為替市場でドルが対ユーロで下落し割安感が出たことも、ドル建てで取引される原油の買いを後押しした。11月物は0.56ドル高の90.58ドルだった。

サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相はこの日、中国の需要を巡る不透明感などを理由に、石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国で構成する「OPECプ ラス」の協調減産方針を支持した。市場では供給減少が続けば、2024年にはさらに原油価格が上昇する可能性があるとの声も出ている。

ドル/円 NY終値 147.60/147.61

始値 147.65

高値 147.79

安値 147.59

ユーロ/ドル NY終値 1.0690/1.0694

始値 1.0666

高値 1.0698

安値 1.0656

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 95*23.00 4.3831%

前営業日終値 95*08.50 4.4110%

10年債(指標銘柄) 17時03分 96*18.50 4.3026%

前営業日終値 96*13.50 4.3220%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*21.50 4.4491%

前営業日終値 99*21.00 4.4530%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*28.63 5.0560%

前営業日終値 99*30.00 5.0330%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 34624.30 +6.06 +0.02

前営業日終値 34618.24

ナスダック総合 13710.24 +1.90 +0.01

前営業日終値 13708.34

S&P総合500種 4453.53 +3.21 +0.07

前営業日終値 4450.32

COMEX金 12月限 1953.4 +7.2

前営業日終値 1946.2

COMEX銀 12月限 2349.8 +11.2

前営業日終値 2338.6

北海ブレント 11月限 94.43 +0.50

前営業日終値 93.93

米WTI先物 10月限 91.48 +0.71

前営業日終値 90.77

CRB商品指数 289.3772 ‐0.2293

前営業日終値 289.6065

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