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ガザ病院爆発で数百人死亡、責任巡り非難の応酬 西岸などでデモ

ロイター / 2023年10月18日 11時27分

 10月17日、パレスチナ自治区ガザの病院で爆発があり、約500人のパレスチナ人が死亡した。写真はヨルダン川西岸トゥバスでデモに参加する人々(2023年 ロイター/Raneen Sawafta)

Nidal al-Mughrabi

[ガザ 17日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザの病院で17日に爆発があり、数百人が死亡した。イスラエルとパレスチナが相手の責任だと互いに非難し合う中、ヨルダン川西岸や中東全域で抗議行動が起きている。

イスラム組織ハマスが実効支配するガザの保健当局は、イスラエル軍の空爆が爆発を引き起こしたと主張。イスラエル軍はパレスチナの武装組織「イスラム聖戦」によるロケット弾発射の失敗が原因だとしている。

病院爆発による死者数はこれまでのところ、ガザ民間防衛隊によると300人、保健当局筋によると500人となっている。

イスラエルがハマスによるイスラエル南部攻撃への報復として爆撃作戦を開始して以来、ガザで起きた単一の爆発としては最も犠牲者が多くなり、バイデン米大統領のイスラエル訪問前日に発生した。

ロイターは誰が爆発を起こしたのか独自に確認することはできていない。

イスラエル軍報道官はCNNに対し、武装勢力が誤射を認めた会話を軍が傍受したと明らかにした上で、会話の録音を公開すると述べた。

イスラム聖戦は病院爆発への関与を否定し、病院のあるガザ市とその周辺では当時活動していなかったと主張。スポークスマンはロイターに対し「これ(イスラエルの主張)はうそであり、捏造であり、完全に間違っている。占領勢力は市民に対して犯した恐ろしい犯罪と虐殺を隠そうとしている」と語った。

ガザ保健当局は病院爆発前、ハマスによる7日の攻撃を受けて始まったイスラエルの11日間の爆撃で少なくとも3000人が死亡したと明らかにしていた。

この爆発の責任者が誰であるかにかかわらず、危機封じ込めへの道のりは複雑化しそうだ。

パレスチナ自治政府のアッバス議長は、病院に対する攻撃を受け、バイデン氏との会談をキャンセルした。

ヨルダンの外相も、アンマンで開く予定だった米国、エジプト、パレスチナの指導者との首脳会談を取りやめたと発表。バイデン氏はイスラエルのみ訪問する。

また、ヨルダン川西岸の中心都市ラマラでパレスチナ自治政府のアッバス議長に反対する声を上げたり、石を投げた抗議デモに治安部隊が催涙ガスや閃光弾を使用した。

反発はアラブ世界各地で巻き起こり、トルコとヨルダンのイスラエル大使館やレバノンの米大使館付近では抗議デモが行われ、治安部隊がデモ隊に向かって催涙ガスを使用した。

テレビの映像では、イエメン南西部の都市タズやモロッコ首都ラバト、イラク首都バグダッドでも抗議行動が起きている。

レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは、病院爆発をイスラエル軍による空爆だとして非難し、18日をイスラエルとバイデン氏によるイスラエル訪問に対する「かつてない怒りの日」にすると表明した。

カナダ、エジプト、トルコ、ヨルダン、カタールを含む国々は、病院への攻撃を非難した。

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