中国ＢＹＤ第3四半期予想、最大で純利益2倍超

中国の電気自動車（ＥＶ）大手の比亜迪（ＢＹＤ）は１７日、２０２３年第３・四半期（７―９月）決算の純利益が最大で前年同期比２倍超に増加するとの予想を発表した。写真は９月１０日、ドイツのミュンヘンで撮影（２０２３年　ロイター/Angelika Warmuth）

[香港 １７日 ロイター] - 中国の電気自動車（ＥＶ）大手の比亜迪（ＢＹＤ）は１７日、２０２３年第３・四半期（７―９月）決算の純利益が最大で前年同期比２倍超に増加するとの予想を発表した。予想の範囲は６７％増の９５億５０００万元（１３億１０００万ドル）から１０２％増の１１５億５０００万元。好調な売れ行きと効果的なコスト管理が業績を押し上げる。

ＥＶのほか、プラグインハイブリッド車（ＰＨＶ）も含めた「新エネルギー車（ＮＥＶ）」の販売台数は５３％増の８２万４００１台に上り、第３・四半期として過去最高を更新した上に、世界首位の座を獲得した。

１―９月の累計純利益の予想も併せて発表し、１２０％増の２０５億元から１４２％増の２２５億元を見込む。前年同期は９３億１０００万元にとどまっていた。

同社は「自動車産業の競争はますます厳しくなっているものの、ブランド影響力の向上やスケールメリットの継続的な拡大、強力なサプライチェーン（供給網）のコスト管理能力を活用したためで、強い回復力が浮き彫りになった」と指摘した。