米アマゾン、来年南アにサイト開設 アフリカで2番目

　１０月１７日、米アマゾンは、南アフリカで来年、電子商取引（ＥＣ）サービスを開始すると発表した。写真はアマゾンのロゴ。ニューヨークで２０２０年１１月撮影（２０２３年　ロイター／Brendan McDermid.）

Nqobile Dludla

［ヨハネスブルク　１７日　ロイター］ - 米アマゾンは１７日、南アフリカで来年、電子商取引（ＥＣ）サービスを開始すると発表した。国ごとのＥＣサイトを開設するのはエジプトに次いでアフリカで２番目、国別ドメイン名のＥＣサイトは２１番目となる。

アマゾンは文書で、「２０２４年の『Amazon.co.za』開設により、全土の独立業者に迅速な事業の立ち上げ、成長、拡大の機会が提供される」と説明した。

南アでは新型コロナウイルス禍をきっかけにオンラインショッピングが急増、小売り業者は投資を強化してきた。

ただ最近は顧客が店舗に戻り、オンライン販売がピークを越えたとみられている。さらに、同国経済の停滞や高失業率、電力供給および輸送の問題を理由に、アナリストらはサイト開設がアマゾンの事業や南アの産業界に大きな変化をもたらすことはないとみている。

サスフィン・ウェルスのシニアエクイティアナリスト、アレク・エーブラハム氏はアマゾンが南アの小売業を制覇しても「決定的な成功とは思わない」と指摘。国内小売業者と競争が激化する見込みだが「南アにおける消費者のパイは拡大していないのが現実だ」と述べた。