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日経平均は小幅続伸、強弱材料混在で方向感乏しい

ロイター / 2023年10月18日 15時26分

 10月18日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比1円96銭高の3万2042円25銭と、小幅に続伸して取引を終えた。2018年2月、東証で撮影(2023年 ロイター/Toru Hanai)

Hiroko Hamada

[東京 18日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比1円96銭高の3万2042円25銭と、小幅に続伸して取引を終えた。米長期金利が再び上昇基調にあり、市場の重しとなった一方、中国の経済指標が市場予想を上回ったことが投資家心理を支え、日経平均は一進一退となった。相場の明確な方向感は確認できず、大引けにかけては前日終値を挟んでもみ合う展開が続いた。

日経平均は前営業日比6円安で寄り付いた後、下げ幅を広げ、一時173円安の3万1866円95銭まで下落した。前場中盤に中国の主要経済指標が発表されると、日経平均が急速に下げ幅を縮める場面があった。中国の第3・四半期の実質国内総生産(GDP)伸び率は前年比4.9%で前期の6.3%から鈍化したが、市場予想は上回った。

後場の日経平均は下げ幅を縮小し、3万2000円を挟んで小動きの展開となった。市場では、中国の経済指標が投資家心理を支えたのではないか、との声が聞かれた。

セクター別では、原油価格の上昇を好感して鉱業や石油・石炭製品などエネルギー関連がしっかり。一方、国内10年金利が一時は0.815%と2013年8月以来の高水準を付け、銀行、保険など金融株が堅調に推移した。

中東情勢や米国の金融政策動向などの先行き不透明感から、マーケット参加者からは「株式市場は気迷いの様相」(国内証券・アナリスト)との声が聞かれた。野村証券のストラテジスト・澤田麻希氏は、引き続き米金融政策動向への関心が高いとして、「市場の想定通り米金融引き締めが最終局面に入っていると確信を持てれば、株価は上昇基調に入るのではないか」とみている。

これから本格化する製造業企業の決算については「通期予想を引き上げる企業がどれくらい確認できるかや、資本効率の改善に向けた動きがみられるかなどが注目される」(澤田氏)との見方が示された。米金融引き締め長期化の懸念が後退し、国内企業の決算が良好であれば、日経平均は6月に付けた年初来高値(3万3772円89銭)に向けて上昇する展開も予想されるという。

TOPIXは0.14%高の2295.34ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は0.14%高の1181.30ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆3556億1700万円だった。東証33業種では、鉱業、陸運、銀行など19業種が値上がり。医薬品、ガラス・土石、非鉄金属など14業種は値下がりした。

個別では、ソシオネクストが後場に商いを伴って急伸し、一時15%超高となった。同社は18日、2ナノメートルプロセスのマルチコアCPUチップレットの開発で英半導体設計大手アームおよび台湾積体電路製造(TSMC)と協業すると発表し、手掛かりになった。

みずほフィナンシャルグループが2.1%高、三菱UFJフィナンシャル・グループが1.3%高と金融株がしっかり。主力のトヨタ自動車、ソニーグループは小幅安だった。

プライム市場の騰落数は、値上がり1184銘柄(64%)に対し、値下がりが582銘柄(31%)、変わらずが70銘柄(3%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 32042.25 +1.96 32033.81 31,866.95─

32,101.47

TOPIX 2295.34 +3.26 2295.65 2,279.33─2

,298.48

プライム市場指数 1181.30 +1.71 1181.90 1,173.06─1

,182.88

スタンダード市場指数 1116.86 +6.78 1112.16 1,108.79─1

,117.15

グロース市場指数 862.20 +8.54 855.24 849.10─863

.00

マザース総合 673.03 +6.42 667.93 662.06─673

.86

東証出来高(万株) 126170 東証売買代金(億円 33556.17

)

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