英ＣＰＩ、9月は＋6.7％で横ばい 燃料価格が上昇

１０月１８日、英国立統計局（ＯＮＳ）が発表した９月の消費者物価指数（ＣＰＩ）上昇率は前月と同じ６．７％となり、１年半ぶりの低水準にとどまった。写真は７月にロンドンで撮影（２０２３年　ロイター/Anna Gordon）

[ロンドン １８日 ロイター] - 英国立統計局（ＯＮＳ）が１８日発表した９月の消費者物価指数（ＣＰＩ）上昇率は前月と同じ前年比６．７％となり、１年半ぶりの低水準にとどまった。

ロイターのエコノミスト調査では６．６％に若干鈍化すると予想されていた。

燃料価格が上昇した。市場ではイングランド銀行（英中央銀行）が１１月２日に政策金利を据え置くとの見方が根強いが、ポンドはＣＰＩ統計を受けて上昇している。

変動の激しい食品・エネルギー・アルコール・たばこを除くコアインフレ率は６．１％と、８月の６．２％から減速したが、市場予想の６．０％は上回った。

会計事務所デロイトのチーフエコノミスト、イアン・スチュワート氏は「インフレの抑制が遅れていることが明らかになった。英国のインフレ率は主要先進国で最も高い」と指摘。

「基調インフレとサービス価格の圧力は根強く、金利は来年の大半の期間、現在の水準付近で推移する可能性が高い」と述べた。

９月のサービス価格は６．９％上昇と、前月の６．８％上昇から加速した。

同時に発表となった９月の生産者物価指数（ＰＰＩ）は前年比０．１％下落。８月は０．５％下落だった。