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米大統領、イスラエル・パレスチナ双方に支援表明 病院爆発は「テロ組織の誤射」

ロイター / 2023年10月19日 2時6分

バイデン米大統領は18日、イスラエルを訪問した。ネタニヤフ首相と大統領、18日撮影。(2023年 ロイター/Evelyn Hockstein)

Nidal al-Mughrabi Steve Holland

[ガザ/テルアビブ 18日 ロイター] - バイデン米大統領は18日、イスラエルを訪問した。17日に起きたパレスチナ自治区ガザの病院爆発で数百人が死亡したことについては「テロ組織によるロケット弾の誤射」のようだという認識を示し、イスラエルとの連帯を表明した。同時に「パレスチナ人も苦しんでいる」とし、パレスチナ向けの人道支援を確約した。

バイデン大統領はネタニヤフ首相との会談で「昨日のガザでの病院爆発を深く悲しみ、憤りを感じている」とした上で、「私が見たところでは、あなたたちではなく、他の組織が関与したように思える」と述べた。

さらに「これまでに確認した情報によれば、ガザからテロリスト集団が発射したロケット弾の誤射によるものと思われる」とした上で、「米国は紛争中に民間人の命を守ることを明確に支持する」と語った。

ガザの病院爆発については、パレスチナはイスラエル軍の空爆が爆発を引き起こしたと主張。イスラエル軍はパレスチナの武装組織「イスラム聖戦」によるロケット弾発射の失敗が原因だとしている。

バイデン大統領は、米国はイスラエルがハマスとの戦いで自衛するために必要なあらゆるものを提供するとし、週内に米議会に対し「前例にない」支援パッケージを要請すると表明した。

さらに第2次世界大戦時のナチスのホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)に言及し、「われわれは今日も明日も今後も、何もせずに傍観するつもりはない」と言明した。

同時に、パレスチナ人の大多数はハマスに属しておらず、同じように苦しんでいると強調し、米国がガザとヨルダン川西岸向けの人道支援として、新たに1億ドルを提供するとも約束した。

バイデン大統領は会談で「あなた方はユダヤ人国家だが、民主主義国家でもある」と指摘。「米国と同様、テロリストのルールではなく、法の支配の下に生きている。自分を自分たらしめるものを放棄してはならない」とし、イスラエルに対し怒りに飲み込まれぬよう促した。

ネタニヤフ首相はバイデン大統領の「揺るぎない支持」に感謝。イスラエル大統領府によると、ヘルツォグ大統領もイスラエル擁護に対する謝意を伝えた。

バイデン大統領はまた、短文投稿サイトのX(旧ツイッター)への投稿で、ネタニヤフ首相に対し「イスラエルの友人として厳しい質問をした」とし、「われわれはこの紛争を拡大させようとするいかなる行為者も阻止し続ける」と述べた。

7日に起きたハマスによるイスラエル攻撃で約1400人が犠牲となり、約200人が人質となっていることを受け、バイデン大統領はイスラエルのほか、ヨルダンを訪問し、パレスチナ自治政府のアッバス議長やアラブ諸国首脳らと会談を予定していた。

しかし、約500人が死亡したガザの病院爆発を受け、アッバス議長らが会談を中止。バイデン大統領の訪問はイスラエルのみとなった。ロイターの記者によると、バイデン大統領はこの日、8時間弱のイスラエル訪問を終え、帰途についた。

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