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経済活動ほぼ変化せず、物価は緩やかに上昇=地区連銀報告

ロイター / 2023年10月19日 5時43分

FRBは地区連銀経済報告で、前回9月の報告以来、ほとんどの地区で経済活動は大きく変化していないと述べた。2013年、ワシントンで撮影(2023年 ロイター/Jonathan Ernst/File Photo)

[18日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は18日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、前回9月の報告以来、ほとんどの地区で経済活動は大きく変化していないと述べた。物価は全体として緩やかなペースで上昇を続ける一方、労働市場の逼迫は全国的に緩和されたという。

報告は、10月6日以前に収集された情報に基づき、セントルイス地区連銀が作成した。

報告で「経済の短期的見通しはおおむね横ばいか、伸びがやや弱まったとされた」と指摘。「全体として企業は今後数四半期は物価が上昇するものの、これまでの数四半期よりも鈍化すると予想している」と言及した。

12地区連銀のうち5地区が緩やかな伸び、3地区がほとんどまたは全く変化なし、4地区が緩やかな縮小をそれぞれ報告した。多くのアナリストが景気後退を予想していた1月以来、全体的に弱含みとなった地区が最も多かった。

景気後退は起きていないが、景気がトレンドを上回るペースで推移しているとの「強固な」指標と、各地区から報告されるかなり弱含みの状況の隔たりが報告で示された。

ここ数週間の一連の政府の指標は、FRBが景気減速のために実施してきた政策金利の引き上げにもかかわらず米経済が勢いを増していることを示唆しており、景気が失速に近づいているというトーンとはやや相容れない。

小売売上高と製造業生産指数の増加幅は予想を上回り、雇用は増えた。9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.1%上昇し、FRB目標である2%の2倍を超えている。

FRBは10月31日─11月1日の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を決定する。FRBはインフレ抑制のため、2022年3月にゼロ近辺だった政策金利を今年7月にかけて5.25─5.50%まで引き上げ、その後は据え置いている。

リッチモンド地区連銀のバーキン総裁はマクロ経済の指標が好調な一方、現場からの経済情報は消費とインフレがともに悪化していることを示唆しており、その隔たりに注目していると言及した。リッチモンド連銀管轄地区はここ数週間で若干の縮小を報告した地区の一つだ。

カンザスシティー地区連銀も全体として経済活動の弱まりを報告し、金融の引き締まりの影響を指摘した。複数の銀行経営者は融資意欲が 「ダイエット」状態にあるとした。

クリーブランド地区連銀は経済活動にほとんど変化がなかったと報告した3地区のうちの1つ。賃金の伸びが鈍化し、物価上昇圧力が緩和したことから、新たなひずみが生じていると指摘した。ある小売業者は「消費者が財布のひもを締めているように見えるので、私たちは現状を維持できるように努力する」と述べた。

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