米国株式市場＝大幅安、金利上昇や企業決算が重し

米国株式市場は大幅安で取引を終えた。２０２１年、ニューヨークで撮影（２０２３年　ロイター/Andrew Kelly）

［ニューヨーク　１８日　ロイター］ - 米国株式市場は大幅安で取引を終えた。米債利回りが再び上昇したほか、米企業の四半期決算を受けた。

中東情勢の緊迫化でリスク回避が進み、安全資産とされる金は２カ月超ぶりの高値を付けた。予想変動率を示すＶＩＸ指数は急上昇した。

米一戸建て住宅建設の回復を示す指標が発表され、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が金融引き締めを長期化させるとの観測が高まり、長期金利は上昇した。

９月の一戸建て住宅の着工件数は年率換算で前月比３．２％増加、中古住宅の供給不足を背景に、新築住宅に対する需要で大幅に増えた。

チェリー・レーン・インベストメンツのパートナー、リック・メックラー氏は、セクター間で資金シフトが進んでおり、投資家は金利再調整の環境下で好調な銘柄と苦戦を強いられる銘柄を見極めようとしていると指摘。「レバレッジの高い企業の状況は厳しいということは明らかだ」と述べた。

市場予想を上回る決算を発表したプロクター・アンド・ギャンブルは２．６％高。

ユナイテッド航空は９．７％安。コスト増で第４・四半期の業績が軟調になるとの見通しを示した。Ｓ＆Ｐ５００の航空会社指数は５．６％下落した。

モルガン・スタンレーは６．８％安。第３・四半期決算はディールメーキングが低調だった。

テスラとネットフリックスは決算発表を受け、引け後に約２％、約１２％、それぞれ上昇した。テスラは４．８％安、ネットフリックスは２．７％安で通常取引を終えた。

米取引所の合算出来高は１０４億８０００万株。直近２０営業日の平均は１０４億５０００万株。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を４．６７対１の比率で上回った。ナスダックでも３．３３対１で値下がり銘柄が多かった。

終値 前日比 ％ 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株３０種 33665.08 -332.57 -0.98 33960.25 33991.51 33598.64

前営業日終値 33997.65

ナスダック総合 13314.30 -219.45 -1.62 13439.68 13499.74 13275.30

前営業日終値 13533.75

Ｓ＆Ｐ総合５００種 4314.60 -58.60 -1.34 4357.35 4364.20 4303.84

前営業日終値 4373.20

ダウ輸送株２０種 14583.61 -519.89 -3.44

ダウ公共株１５種 824.34 -7.93 -0.95

フィラデルフィア半導体 3413.45 -61.22 -1.76

ＶＩＸ指数 19.22 +1.34 +7.49

Ｓ＆Ｐ一般消費財 1243.93 -29.66 -2.33

Ｓ＆Ｐ素材 485.38 -12.84 -2.58

Ｓ＆Ｐ工業 851.56 -21.21 -2.43

Ｓ＆Ｐ主要消費財 719.09 +2.80 +0.39

Ｓ＆Ｐ金融 551.15 -9.54 -1.70

Ｓ＆Ｐ不動産 211.61 -4.72 -2.18

Ｓ＆Ｐエネルギー 704.21 +6.51 +0.93

Ｓ＆Ｐヘルスケア 1512.50 -13.67 -0.90

Ｓ＆Ｐ通信サービス 229.16 -3.69 -1.59

Ｓ＆Ｐ情報技術 2964.73 -36.90 -1.23

Ｓ＆Ｐ公益事業 300.57 -2.85 -0.94

ＮＹＳＥ出来高 9.26億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 31665 - 375 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 31640 - 400 大阪比