米Ｐ＆Ｇ、通期売上高伸び率見通しの上限に自信 7─9月は予想超え

　米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル（Ｐ＆Ｇ）が１０月１８日発表した２０２４年度通期売上高伸び率見通しは、従来の３－４％から２－４％にレンジの下限が引き下げられた。２０２１年５月、ウエストバージニア州で撮影（２０２３年　ロイター/Timothy Aeppel）

Deborah Mary Sophia

[１８日 ロイター] - 米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル（Ｐ＆Ｇ）が１８日発表した２０２４年度通期売上高伸び率見通しは、従来の３－４％から２－４％にレンジの下限が引き下げられた。為替レートの変動の影響としている。

ただ同社は、通期売上高は見通しレンジの上限を達成できると自信を示した。さまざまな製品の値上げに伴う販売数量減少には歯止めがかかり、年末にかけて上向きに転じるという。

アンドレ・シュルテン最高財務責任者（ＣＦＯ）は「消費者が驚くほどの底力を発揮している状態が続いている」と指摘した。

一連の値上げに加え、コスト低下やサプライチェーン（供給網）の安定度が高まったことから、同社の第１・四半期（７─９月）粗利益率は４．６ポイント上がって５２％に達した。

第１・四半期の純売上高は前年同期比６％増の２１８億７０００万ドル、１株利益は１．８３ドル。いずれもアナリスト予想を上回った。