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NY外為市場=ドル下落、米小売売上高が個人消費の減速示唆

ロイター / 2024年6月19日 6時0分

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで下落した。2015年3月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Saqib Iqbal Ahmed

[ニューヨーク 18日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで下落した。5月の米小売売上高から個人消費の減速傾向が示唆され、米連邦準備理事会(FRB)による年内の利下げ観測が強まったことを受けた。     

米商務省が発表した5月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.1%増と、市場予想の0.3%増を下回った。

エクイティ・キャピタルのチーフ・エコノミスト、スチュアート・コール氏は「FRBによる金融引き締めは、ついに足元の家計を圧迫し始めているようだ」と指摘。「ただ、消費ペースの鈍化をFRBはむしろ歓迎するかもしれない。インフレ率を目標に回帰させる作業がはるかに容易になるからだ」と述べた。

主要通貨に対するドル指数は105.30とほぼ横ばいとなった。

フェデラルファンド(FF)金利先物市場は、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)までに少なくとも1回の利下げが行われる確率は67%との見方を織り込んでいる。前日は63%だった。

米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は17日、経済動向が自身の予想通り推移すれば、「年末までに1回の利下げが適切になる」という見解を示した一方、「データが何らかの形で変化すれば、年内に2回の利下げ、もしくは利下げなしの可能性も十分にある」と述べた。

一方、ユーロは0.02%高の1.073625ドル。先週までにマクロン仏大統領が発表した国民議会(下院)の解散総選挙の発表を受けてユーロの売りが進んだが、それ以降は安定的に推移している。

ドル/円はほぼ横ばいの157.81円。

英ポンドは横ばいの1.2705ドル。19日には英消費者物価指数、20日にはイングランド銀行(英中央銀行)による金利発表が予定されている。

豪ドルは0.6%上昇。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは約3%安の6万4475ドルと、1カ月ぶりの安値を付けた。

ドル/円 NY終値 157.85/157.90

始値 158.10

高値 158.19

安値 157.64

ユーロ/ドル NY終値 1.0738/1.0742

始値 1.0716

高値 1.0761

安値 1.0710

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