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取引所統合と監督一元化、資本市場統合に不可欠=欧州委員

ロイター / 2024年6月19日 8時4分

6月18日、欧州委員会のマリード・マクギネス委員(金融サービス・金融安定・資本市場同盟)は、EU加盟各国の証券取引所の統合と監督の一元化が、資本市場統合を進めるために必要不可欠だと訴えた。写真はブリュッセルで2023年6月撮影(2024年 ロイター/Yves Herman)

Huw Jones

[ロンドン 18日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のマリード・マクギネス委員(金融サービス・金融安定・資本市場同盟)は18日、EU加盟各国の証券取引所の統合と監督の一元化が、資本市場統合を進めるために必要不可欠だと訴えた。

マクギネス氏は、これまで各国は一元的な監督の枠組みや取引所の統合を長らく拒んできたが、資本市場の細分化に終止符を打つには、この問題を議論しなければならないと主張。特にEUを離脱した英国のロンドンと、域内のフランクフルトやパリが国際金融センターとして競争に直面している以上、事態は差し迫っており、各国はそれぞれの取引所を「国家的なシンボル」とする考え方をいったん捨てるべきだと付け加えた。

さらにマクギネス氏は「新規株式公開(IPO)の案件が乏しいかゼロという取引所が数多く存在する意味が本当にあるだろうか。同様に、米国に一つしかないのに約20もの証券保管機関を持つ必要があるだろうか」と問いかけた。

EUの資本市場同盟(CMU)計画はある程度進展しているものの、監督態勢の一元化や税制、破綻処理ルールなど幾つかの重要な問題でなお各国の支持が得られていない。

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