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ドイツ25年予算案、債務ブレーキ堅持 経済成長促進策も決定

ロイター / 2024年7月18日 9時19分

7月17日、ドイツのショルツ政権は2025年度予算案を閣議決定した。写真は同日、ベルリンで予算案について記者会見するリントナー財務相(2024年 ロイター/Liesa Johannssen)

Maria Martinez

[ベルリン 17日 ロイター] - ドイツのショルツ政権は17日、2025年度予算案を閣議決定した。予算規模は4810億ユーロで、純借入額は438億ユーロに上る。過去最高の780億ユーロを投資に振り向けるが、新規借り入れを制限する「債務ブレーキ」は堅持した。

ただ、歳出予定額に対して歳入が170億ユーロ(186億ドル)不足しており、これを補うためにドイツ復興金融公庫(KfW)の余剰資金活用や、ドイツ鉄道と高速道路会社への補助金を融資に変えるなどの選択肢が検討されている。

リントナー財務相はこういった選択肢の合憲性について検討していると述べた。昨年11月には憲法裁判所が新型コロナウイルス対策予算の未使用金600億ユーロを他の用途に転用することを認めない判決を下し、予算枠組みに混乱が生じた経緯があり、こうした事態を回避したい考え。

同時に決定した経済成長促進策は25年の国内総生産(GDP)成長率を0.5ポイント以上引き上げることを目指す。経済省はこの結果、来年に60億ユーロの追加収入が生じると見込む。

ショルツ政権は28年までの中期財政計画もまとめた。28年には北大西洋条約機構(NATO)が求める国防費規模を確保するための特別基金の期限が切れる。

連立与党の予算交渉でリントナー氏はコロナ禍やエネルギー危機下での財政拡張路線から緊縮財政への転換を求めたため、協議が難航した。

25年度予算案は9月に議会で審議が始まる見通し。

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