ベラルーシ、欧州35カ国にビザ免除措置 緊張緩和狙いか

７月１７日、ベラルーシはドイツ、英国、フランスなど欧州３５カ国の国民に年間最大９０日の査証（ビザ）免除制度を導入すると発表した。写真はベラルーシの旗。ミンスクで２０２３年７月撮影（２０２４年　ロイター/Maxim Shemetov）/File Photo

［モスクワ　１７日　ロイター］ - ベラルーシは１７日、ドイツ、英国、フランスなど欧州３５カ国の国民に年間最大９０日の査証（ビザ）免除制度を導入すると発表した。ベラルーシは伝統的にロシアの緊密な同盟国だが、西側諸国との緊張緩和を狙った措置との見方もある。

対象国の国民が現在滞在できるのは最大３０日で、ミンスクの空港を経由した入国が必要となっている。

国境警備局によると、新措置は１９日に発効。ＥＵ加盟国の隣国ラトビア、リトアニア、ポーランドには既に同様の制度を導入している。

ベラルーシはロシアのウクライナ侵攻を受けて西側の制裁を受けている。ラトビアは今週、ＥＵの新たな制裁措置の一環として、ベラルーシ登録乗用車の国内持ち込みを禁止した。

ルカシェンコ氏は先週、ウクライナ国境から部隊を撤退させた。ベラルーシの国営ベルタ通信によると「現在ウクライナの人々との間に問題はなく、今後もないことを願っている」と述べたという。