原油先物は小幅続伸、米原油在庫が予想以上に減少

　７月１８日、アジア時間の原油先物は小幅に上昇。米原油在庫が予想以上に減少したことに支援されている。写真は１月撮影（２０２４年　ロイター/Dado Ruvic/Illustration）

[１８日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅に上昇。米原油在庫が予想以上に減少したことに支援されている。

００２３ＧＭＴ（日本時間午前９時２３分）時点で、北海ブレント先物は０．１３ドル（０．２％）高の１バレル＝８５．２１ドル、米ＷＴＩ原油先物は０．３１ドル（０．４％）高の８３．１６ドル。

前日は北海ブレント先物が１．６％、ＷＴＩは２．６％、それぞれ上昇していた。

米エネルギー情報局（ＥＩＡ）が発表した最新の週間統計によると、米原油在庫は前週比４９０万バレル減少。ロイターがまとめたアナリスト予想の３万バレル減や、米石油協会（ＡＰＩ）の統計での４４０万バレル減を上回る落ち込みとなった。

欧米で今後数カ月以内に金利が引き下げられるという見通しも支援材料になっている。

米連邦準備理事会（ＦＲＢ）当局者は１７日、インフレ軌道の改善と労働市場のバランス改善を踏まえ、利下げが「近づいている」と強調した。９月連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）での利下げ開始に向けた布石とみられる。

欧州中央銀行（ＥＣＢ）は１８日の理事会で政策金利を据え置くことがほぼ確実視されているが、次の動きは利下げになる可能性を示唆している。