米ワーナー、映画・動画配信事業の分離検討 株価低迷に対応＝ＦＴ

　７月１８日　ニュース局ＣＮＮやドラマ局ＨＢＯを傘下に持つ米ワーナー・ブラザース・ディスカバリーが、低迷する株価の押し上げに向け、動画配信サービスと映画製作事業をテレビ局から分離する可能性を検討している。写真は２０２３年６月、都内で撮影（２０２４年　ロイター／Issei Kato）

[１８日 ロイター] - ニュース局ＣＮＮやドラマ局ＨＢＯを傘下に持つ米ワーナー・ブラザース・ディスカバリーが、低迷する株価の押し上げに向け、動画配信サービスと映画製作事業をテレビ局から分離する可能性を検討している。英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）が１８日、関係筋の話として報じた。

デービッド・ザスラブ最高経営責任者（ＣＥＯ）は資産売却から映画スタジオ「ワーナー・ブラザース」と動画配信サービス「Ｍａｘ（マックス）」の分離・独立に至るまで、幾つかの戦略的選択肢を検討しているという。

事業分離が実現した場合、ワーナーの負債の大部分は有料テレビ事業に残る可能性があるとした。負債は３月３１日時点で約３９０億ドルに上った。

株価は１７日終値時点で年初から約２７％下落している。

報道によると、同社は投資銀行を起用して具体策を進める段階にはまだない。