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インドネシア、3年半ぶり利下げ FRBに先駆け予想外の金融緩和

ロイター / 2024年9月18日 19時17分

9月18日、 インドネシア中央銀行は2021年2月以来約3年半ぶりとなる利下げを実施した。写真は1月、ジャカルタで記者会見するペリー・ワルジヨ中銀総裁(2024年 ロイター/Willy Kurniawan)

[ジャカルタ 18日 ロイター] - インドネシア中央銀行は18日、2021年2月以来約3年半ぶりとなる利下げを実施した。景気下支えを狙う。

18日に予想される米連邦準備理事会(FRB)の利下げに先立ち、金融緩和に踏み切った。

利下げは予想外。主要政策金利の7日物リバースレポ金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ6.00%とした。

ロイターのエコノミスト調査では33人中3人のみが利下げを予想、残りは据え置きを予想していた。

翌日物の預金金利と貸出金利もそれぞれ5.25%、6.75%に25bp引き下げた。

ペリー・ワルジヨ中銀総裁は今回の決定について(1)今年と来年のインフレ率が低水準で推移するとの中銀予測(2)安定したルピア相場の見通し(3)経済成長を支える必要性──に合致するものだと説明した。

総裁は、米金融政策の方向性が明確になり、米国債利回りが大幅に低下したと指摘。ドルも軟化傾向にあり、インドネシア中銀に利下げ余地が生じたため「FRBの決定を待つ必要がなかった」と述べた。引き続き追加の利下げ余地を判断するとも語った。

総裁は今後も資本流入を促すため、オペを活用すると発言。ルピアの下支えに必要な場合は市場介入を実施すると述べた。

ルピアは今年に入り圧力に見舞われていたが、その後反発。対ドルで昨年末の水準を小幅に上回っている。インフレ率は昨年半ば以降、中銀の目標レンジ内で推移している。

DBS銀行のエコノミスト、ラディカ・ラオ氏は「最近のルピア高に加え、米利下げがほぼ確実視されているため、早めの緩和サイクル開始が可能になったのだろう。年内にあと1回の利下げを予想する」と述べた。

中銀は今年の国内総生産(GDP)伸び率が予想レンジ(4.7─5.5%)の中間値(5.1%)になるとの見方を維持。来年については予想レンジ(4.8─5.6%)の中間値を上回る可能性があるとの見方を示した。

キャピタル・エコノミクスのガレス・レザー氏は、インフレに対する懸念が近く浮上する可能性は低く、追加利下げの余地があると指摘。今回の利下げと中銀のハト派的なコメントを受けて、今年末の主要政策金利の予想を5.75%から5.50%に修正した。

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