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ボーイング、数万人の従業員を一時帰休に ストの影響の長期化準備示唆

ロイター / 2024年9月19日 7時31分

9月18日、米大手航空機メーカー、ボーイングは、機械工の従業員約3万人が13日にストライキを起こして小型機737MAXなどの生産が停止したことを受け、数万人の従業員を一時帰休にすると発表した。写真はワシントン州レントンの同社工場で2015年12月撮影(2024年 ロイター/Matt Mills McKnight)

David Shepardson Allison Lampert

[18日 ロイター] - 米大手航空機メーカー、ボーイングは18日、機械工の従業員約3万人が13日にストライキを起こして小型機737MAXなどの生産が停止したことを受け、数万人の従業員を一時帰休にすると発表した。

広範な一時帰休の実施は、ケリー・オルトバーグ最高経営責任者(CEO)が長期化するストを乗り切るための準備を進めていることを示唆した。

オートバーグ氏は従業員に送った電子メールで「今後数日間に一時帰休を始め、米国に在籍する大勢の役員と管理職、従業員に影響を与えることになる」とし、「ストの期間中、一部の従業員を対象に4週ごとに1週間の一時帰休を実施することを計画している」と説明した。

オートバーグ氏は、自身を含めた役員は「スト期間中、相応の報酬カットをする」とも言及した。

ボーイングでのスト実施は2008年以来となり、今年1月に737MAXのドアプラグが飛行中に吹き飛んだことに端を発する同社の波乱に拍車をかけることになる。

アナリストらは、労働争議の長期化はボーイングに数十億ドルの損失を与えることになり、財務をさらに圧迫し、同社の信用格付けを脅かす可能性があると指摘している。

S&Pグローバル・レーティングスの航空宇宙担当ディレクター、ベン・ツォカノス氏は「今回の人員削減措置がスト長期化に伴う損失を完全に相殺するとは考えにくい」との見方を示した。

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