当面は海外経済・市場を高い緊張感で注視、影響しっかり見極め=日銀総裁
ロイター / 2024年10月18日 16時12分
10月18日、日銀の植田和男総裁は、全国信用組合大会のあいさつで、当面は海外経済や金融市場の動向を「極めて高い緊張感」をもって注視し、これらが日本経済・物価の見通しやリスク、見通しが実現する確度に及ぼす影響をしっかりと見極めていく考えを示した。日銀本店で7月撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)
Takahiko Wada
[東京 18日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は18日、全国信用組合大会のあいさつで、当面は海外経済や金融市場の動向を「極めて高い緊張感」をもって注視し、これらが日本経済・物価の見通しやリスク、見通しが実現する確度に及ぼす影響をしっかりと見極めていく考えを示した。植田総裁は海外出張中のため、内田真一副総裁があいさつを代読した。
植田総裁は、金融・為替市場の動向やその日本経済・物価への影響を十分注視する必要があると改めて指摘。米国をはじめ海外経済の先行きは引き続き不透明で、金融資本市場も引き続き不安定な状況にあるとの認識を示した。今後とも2%物価目標の下、その持続的・安定的な実現の観点から、経済・物価・金融情勢に応じて適切に金融政策を運営していく方針だと説明した。
金融システムについては、日本の金融機関は引き続き充実した資本基盤と安定的な資金調達基盤を有しており「金融システムは、全体として安定性を維持している」とした。ただ、内外の金融・経済情勢や地政学リスクに伴う不確実性に目配りが必要な状況は続いているとも指摘した。
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