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ロシア、「BRICS穀物取引所」の創設提案 価格決定力高める狙い

ロイター / 2024年10月18日 19時46分

ロシアは同国の都市カザンで22─24日に開く新興国グループ「BRICS」首脳会議を控え、「BRICS穀物取引所」の創設を提案した。国際市場で農産物の価格決定力を高めることが狙い。収穫された小麦、カザフスタンで2016年撮影。(2024年 ロイター/Shamil Zhumatov/File Photo)

Gleb Bryanski

[モスクワ 18日 ロイター] - ロシアは同国の都市カザンで22─24日に開く新興国グループ「BRICS」首脳会議を控え、「BRICS穀物取引所」の創設を提案した。国際市場で農産物の価格決定力を高めることが狙い。

ロシアは世界最大の小麦輸出国だが、国際価格の低さに不満を漏らしており、今月11日には国内の主要輸出業者に対し、小麦の国際入札で250ドル以下での売却を見送るよう勧告した。

ロシアの中央銀行と財務省がまとめた文書草案は「BRICS議長国のロシアは、効率的で中断のない透明な国境を越えたコモディティー取引を実現するため、BRICS穀物取引所の枠組み内に穀物取引プラットフォームを設立することを提案する」としている。

BRICSにはブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカのほか、エジプト、エチオピア、イラン、アラブ首長国連邦(UAE)も加盟しており、プーチン大統領は国際政治・貿易で西側諸国に対抗する組織としてBRICSを強化したい考え。

ロシアはBRICSの価格決定機関の設立も提言。同機関は欧米の取引所を通じた現在の国際価格決定システムに代わる価格決定手法と市場分析を提供することを任務とする。

将来的にはBRICSの穀物取引メカニズムを石油、天然ガス、金に拡大する構想も掲げている。

「こうした措置により、独立した価格設定が保証され、BRICS経済の主権が強化される」としている。

BRICSに加盟するロシアやイランなどが参加する石油輸出国機構(OPEC)プラスは、国際原油価格の決定に大きな影響力を持っているが、一部の専門家はBRICSがその他のコモディティー価格に影響を及ぼせるか疑問視している。

コンサルティング会社BRICS+アナリティクスのヤロスラフ・リッソボリック氏は「流動性の高い取引所がすでに確立されているため、そうした取引所を設立しても、OPECプラスのような形で価格を管理するのは難しいかもしれない」と述べた。

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