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米一戸建て住宅着工件数、9月2.7%増 5カ月ぶり高水準

ロイター / 2024年10月19日 0時45分

米商務省が18日に発表した9月の一戸建て住宅の着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比2.7%増の102万7000戸となった。2022年6月撮影(2024年 ロイター/Lucy Nicholson)

[ワシントン 18日 ロイター] - 米商務省が18日に発表した9月の一戸建て住宅の着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比2.7%増の102万7000戸と、5カ月ぶりの高水準となった。

8月の着工件数は100万戸と、前回発表の99万2000戸から上方修正された。

9月は大幅に増加したが、新築住宅の供給が過剰になっていることや、購入希望者が住宅ローン金利の低下を待っていることが短期的な課題となっている。

一戸建て住宅着工件数は2か月連続で増加したものの、エコノミストは、住宅投資は第3・四半期の経済成長に若干の足かせとなるか、中立的な影響を与えると予想している。

ハイ・フリークエンシー・エコノミクスの主任エコノミスト、カール・ワインバーグ氏は「今後しばらく『低下が見込まれる』金利と『低い』金利は意味が異なる。建設業者や購入者にとって、さらなる金利引き下げの見通しは、新規建設プロジェクトや購入の延期を促すことにつながるだろう」と述べた。

一戸建て住宅の着工件数は地域別では、人口密度の高い南部では6.6%、北東部では10.6%、それぞれ増加した。一方、最も手ごろな住宅地域とされる中西部では10.4%減少、西部でも2.3%減少した。

一戸建て住宅着工件数は前年同月比では5.5%増加した。

5戸以上の集合住宅の着工件数は前月比4.5%減の31万7000戸。全体の住宅着工件数は0.5%減の135万4000戸。ロイターがまとめたエコノミスト予想は135万戸だった。住宅着工戸数は前年比0.7%減だった。

9月下旬から10月上旬にかけてフロリダ州と南東部の広い地域を襲ったハリケーン「へリーン」と「ミルトン」の影響で、住宅建設は一時的に後退する可能性があるものの、ハリケーン後の復興により回復する公算が大きい。

一戸建ての建設許可件数は0.3%増の97万戸。前年比1.2%減少した。

集合住宅の建設許可件数は10.8%減の39万8000戸。全体の建築許可件数は2.9%減の142万8000戸。前年比5.7%減となった。

建設許可を受けたものの未着工となっている住宅は0.7%減の28万2000戸。

一戸建て住宅の受注残は2.1%減の14万3000戸。一戸建て住宅の完成件数は2.7%減の100万戸だった。

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