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中東停戦期待遠のく、ヒズボラ「対イスラエル戦は新段階に」

ロイター / 2024年10月19日 4時37分

レバノンの親イラン武装組織ヒズボラは18日、イスラム組織ハマスの最高指導者シンワル氏がイスラエル軍に殺害されたことを受け、イスラエルとの戦争がさらにエスカレートした新たな段階に入ったと述べた。2023年10月撮影(2024年 ロイター/Amir Cohen)

(内容を追加しました)

James Mackenzie Nidal al-Mughrabi Samia Nakhoul

[エルサレム/カイロ 18日 ロイター] - レバノンの親イラン武装組織ヒズボラは18日、イスラム組織ハマスの最高指導者シンワル氏がイスラエル軍に殺害されたことを受け、イスラエルとの戦争がさらにエスカレートした新たな段階に入ったと述べた。イランは「抵抗の精神が強化される」と述べ、武装組織への支援を変化させる兆候を示していない。シンワル氏の死により中東での停戦が早まるとの期待は遠のいた格好となった。

シンワル氏は昨年10月のイスラエル奇襲の首謀者とされイスラエルが行方を追っていた。17日にガザ南部でイスラエル軍との銃撃戦で死亡した。

ハマスは18日、最高指導者シンワル氏が戦闘で死亡したと確認。「われわれの兄弟であり指導者であるシンワル氏の殉教は、ハマスの抵抗や決意を強めるだけだ」とする声明を発表した。また、人質が解放されるのは、ガザでの戦闘が停止し、イスラエルが撤退し、捕虜が解放された場合のみだと表明した。

戦闘当事者のこうした発言は、シンワル氏の死が交渉の機会をもたらすとしたバイデン米大統領ら西側指導者らとは対照をなしている。

レバノンに駐在するある上級外交官はロイターに対し、シンワル氏の死で戦争が終わるとの期待は見当違いだったようだと指摘。「われわれはずっと、シンワル氏の排除が戦争を終わらせる転換点となり、誰もが武器を下ろす準備ができると期待していた。しかし、われわれはまたしても間違っていたようだ」と語った。

エジプトのアブデルアティ外相も国営テレビに対し、戦争がさらに悪化するのではないかとの懸念を表明。「残念ながら、われわれは包括的な地域戦争の瀬戸際にいる。事態の悪化を望んでいる勢力がある」と危機感を示した。

その上で、エジプトを含む調停団の仲介でガザでの停戦合意に近づいていたが、イスラエルには政治的意志が欠けていると非難した。

ドイツを訪問中のバイデン米大統領は18日、レバノンでの停戦に向けて取り組む可能性はあるが、ガザでは困難だろうとの見解を示した。また、イスラエルがイランのミサイル攻撃にいつどのように反応するか理解していると語った。詳細は明らかにしなかった。

一方イスラエル軍は18日、ヒズボラのレバノン南部タイベを管轄する司令官も殺害したと明らかにした。

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