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豪金融政策、他国より影響力大きい証拠ない=総裁補

ロイター / 2024年11月18日 16時49分

 11月18日、豪準備銀行(RBA)のケント総裁補はキャンベラで講演し、豪州では変動金利型ローンの比率が高いが、家計には金利リスクを管理する手段があり、豪州の金融政策の影響力が他国より大きい証拠はないと述べた。写真は2018年2月、シドニーで撮影(2024年 ロイター/Daniel Munoz)

[シドニー 18日 ロイター] - 豪準備銀行(RBA)のケント総裁補は18日、キャンベラで講演し、豪州では変動金利型ローンの比率が高いが、家計には金利リスクを管理する手段があり、豪州の金融政策の影響力が他国より大きい証拠はないと述べた。

ケント氏は、住宅ローンの延滞は増加傾向にあるものの、依然として少なく、米国とほぼ同水準だと指摘した。

米国では住宅ローンの大半が30年固定金利型だが、豪州では全体の約80%が変動金利型で、固定金利型も大半は期間が2年以下となっている。

ケント氏はこれについて「豪住宅ローン市場の複数の特徴を反映しており、全体としては大半の借り手が金利上昇局面を切り抜けられる余地が残る」と発言。家計が前倒しでローンを返済しているとも指摘した。

また、RBAのフォワードガイダンスが他の多くの中銀よりも「頻度が少なく、短期的で、定性的だ」とも指摘。フォワードガイダンスへのアプローチを時々見直す価値があるとし、これには中銀の反応関数の特質を明確にする他の手段を検討することも含まれると述べた。

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