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ロシア「新たな緊張」と警告、米の長射程攻撃容認に欧州も懸念

ロイター / 2024年11月19日 2時18分

11月18日、 ロシア大統領府のペスコフ報道官(写真)はウクライナが米国製兵器を使用してロシア領内を攻撃することを米政府が許可すれば、緊張が高まり、米国の紛争への関与が深まることになると述べた。モスクワで7月撮影(2024年 ロイター/Evgenia Novozhenina)

[モスクワ/ブダペスト/プラハ 18日 ロイター] - ロシア大統領府のペスコフ報道官は18日、ウクライナが米国製兵器を使用してロシア領内を攻撃することを米政府が許可すれば、ロシアは「無謀な」決定に対応すると警告した。米国は紛争に直接関与することになると指摘し、バイデン米政権は退陣を前にウクライナ紛争をエスカレートさせていると批判した。

ロイターは17日、関係筋の話として、ウクライナが米国製兵器を使用してロシア領内を攻撃することをバイデン政権が許可したと報じた。

ペスコフ報道官はロイターなどのメディアの報道に関する質問に、報道はいかなる公式声明にも基づいていないとし、「この決定は無謀かつ危険で、この紛争に対する米国の関与の質的な変化と増大を狙ったものだ」と応じた。

「もしそのような決定が下され、ウクライナ政府に伝えられたのであれば、新たな緊張段階となり、この紛争への米国の関与という観点で新たな状況だ」と述べた。

報道によると、今回の米政権の動きは、北朝鮮によるロシア派兵への対応という。

ファイナー米大統領副補佐官(国家安全保障担当)は、ロシアが「自国領土での外国軍の展開」によって紛争を激化させていると述べた。

プーチン氏側近のウォロジン下院議長は、ウクライナが米国製の長距離ミサイルを使用してロシア領内を攻撃すれば、ロシアはウクライナで新たな兵器システムを使用する可能性があると警告した。詳細には踏み込まなかった。

プーチン大統領は9月に、西側諸国がウクライナに供与した長射程兵器でロシアに対する攻撃を認めれば、西側諸国はロシアと直接戦うことになると警告。先月は、米国と北大西洋条約機構(NATO)同盟国がウクライナを支援して西側諸国の長射程ミサイルでロシアを攻撃した場合に備えて、国防省がさまざまな対応策を検討中であると述べた。

ロシア与党「統一ロシア」のマリア・ブティナ議員は18日、バイデン米大統領がウクライナに米国製兵器を使用してロシア領内を攻撃することを容認すれば、第3次世界大戦を引き起こすリスクがあるとけん制した。

欧州諸国からは懸念の声が上がっている。ハンガリーのシーヤールトー外相は、NATO加盟国の兵器を使いロシアへの長距離攻撃を行うことをウクライナに容認するのは「驚くほど危険」と述べた。

スロバキアのフィツォ首相も「前例にない緊張の高まり」とし、戦闘終結と和平交渉開始に向けた「希望を打ち砕く決定」と非難した。

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