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日鉄「海外の鉄を米に持ち込まず」、USスチール従業員らに書簡

ロイター / 2024年11月19日 8時12分

 日本製鉄は11月19日、買収を計画する米鉄鋼大手USスチールの従業員などに送った森高弘副会長のメッセージを公開し、海外で生産されたスラブ(鋼片)を米国に持ち込むことはなく、USスチールのスラブ生産能力を削減することもないと強調した。2019年3月、都内で撮影(2024年 ロイター/Yuka Obayashi)

Nobuhiro Kubo

[東京 19日 ロイター] - 日本製鉄は19日、買収を計画する米鉄鋼大手USスチールの従業員などに送った森高弘副会長の書簡を公開し、海外で生産されたスラブ(鋼片)を米国に持ち込むことはなく、USスチールのスラブ生産能力を削減することもないと強調した。法的拘束力がある約束だとしている。

USWがマッコール会長名で先週発信した声明に事実と異なる点があったため、改めて従業員に向けて書簡を出したという。マッコール会長の声明は、日本で過剰に生産した鉄鋼製品を米国に輸出する可能性などに言及している。

森副会長は今週、USスチールの本社がある米ピッツバーグを訪問予定。買収に反対する全米鉄鋼労働組合(USW)執行部との面会を希望しているものの、現時点で返答はないという。

日鉄の経営陣が組合員と直接交渉しようとしているとの報告があるとしたマッコール会長の主張に対し、森副会長は書簡の中で「みなさんに事実を伝えるためにここにいる。マッコール会長が示唆するような、みなさんとの『交渉』のためではない」とした。

森副会長は、USスチールの高炉の操業を維持すること、基本労働協約の対象拠点に27億ドル以上を投資することなども書簡の中で説明した。

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