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世界の石炭消費、2024年は過去最高に 中印で需要旺盛=IEA

ロイター / 2024年12月18日 15時27分

 12月18日、国際エネルギー機関(IEA)は、今年の世界の石炭消費量が過去最高を記録し、2027年までその水準付近で高止まりするとの見通しを示した。写真は北マケドニアのビトラで昨年11月撮影(2024年 ロイター/Ognen Teofilovski)

Forrest Crellin

[パリ 18日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は18日、今年の世界の石炭消費量が過去最高を記録し、2027年までその水準付近で高止まりするとの見通しを示した。アジアの堅調な需要が米国や欧州の需要減少を補うという。

24年の世界の石炭需要は約87億7000万トンと見込む。中国の需要は他の地域全体と比べて3分の1程度高くなると予想している。

再生可能エネルギーの供給拡大により各国のエネルギー需要が満たされる中、石炭は世界の電力構成の35%と過去最低水準に低下している。

24年のインドの石炭消費量は5%超増加して13億トンに達し、欧州連合(EU)と米国の消費量合計を上回る見通し。

IEAは、中国の市場での優位性は輸入率の高さからも明らかだとし、24年はこれまでの輸入記録の2倍以上の5億トンに達する見通しとした。

中国は今後数年、エネルギー源の多様化を進め、風力や太陽光発電の開発を加速し、原子力発電所の建設を進めることで石炭への依存を減らすが、不確実性が依然として残るとIEAは指摘する。

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