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NY市場サマリー(18日)米国株大幅続落、ドル2年ぶり高値、利回り急上昇

ロイター / 2024年12月19日 7時33分

<為替> ニューヨーク外為市場ではドルが上昇し、2年ぶり高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)は18日までに開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で大方の予想通り利下げを実施し、今後の利下げペース鈍化の可能性を示唆した。

FRBが同時に公表した金利・経済見通しでは2025年の利下げ回数が2回と想定され、9月の前回見通しの4回から半減。パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で「今後はインフレの進展を見極めながら慎重に進む必要がある」と述べた。

メルク・ハード・カレンシー・ファンドのアクセル・メルク最高経営責任者(CEO)は「市場では当初タカ派的と受け取られ、ドルへのプラス材料になった」と指摘した。

主要通貨に対するドル指数は一時108.260と、22年11月以来の高値を付けた。終盤は1.08%高の108.08。

ドル/スイスフランは一時、7月以来の高値となる0.90150フランまで上昇。終盤は0.89%高の0.90020フラン近辺で推移した。

<債券> 米金融・債券市場では、国債利回りが急上昇した。米連邦準備理事会(FRB)が大方の予想通り25ベーシスポイント(bp)の利下げを実施したものの、来年は緩和ペースを鈍化させる方針を示したことが背景。

FRBの金利決定発表後、米10年国債利回りは5月下旬以来の高水準となる4.51%を記録。終盤は10.7bp上昇して4.492% となった。上昇幅は約5週間ぶりの大幅なものだった。

30年国債利回りも上昇。一時4週間ぶりの高水準を付けた。終盤は6.9bp上昇の4.648%となった。上昇幅は11月12日以来の大幅なものだった。

金利見通しに敏感に反応する2年国債利回りは、FRBの声明発表後に3週間ぶりの高水準を付けた。終盤は9.4bp上昇して4.336%。2カ月以上ぶりの大幅上昇を記録した。

FRBは17─18日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き下げ、4.25─4.50%とした。

<株式> 米国株式市場は続落し、主要3指数がいずれも数カ月ぶりの大幅安で取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が0.25%の利下げを実施したものの、来年の利下げペース鈍化を示唆したことに一部で失望が広がった。

FRBは17─18日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き下げ、4.25─4.50%とした。同時に公表した金利・経済見通しでは2025年の利下げ回数が2回と想定され、9月の前回見通しの4回から半減。今後の利下げペースが鈍化する可能性が示された。

FLパトナム・インベストメント・マネジメントのチーフ市場ストラテジスト、エレン・ヘイゼン氏は「経済見通しの変更を見ると、選択の余地がなかったことが分かる」とし、「経済が従来予測よりかなり強いのは明らかで、(利下げを)一時停止したいという考えに寄与しているだろう」と述べた。

ダウ工業株30種の下落は10営業日連続で、11営業日続落した1974年10月以来最長となった。ダウとS&P総合500種は8月5日以来、ナスダック総合は7月24日以来の大幅な下落率を記録した。

中小型株で構成するラッセル2000は4.4%下落し、2022年6月16日以来の大幅安となった。

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策決定を控えた持ち高調整の売りが出て、5営業日続落した

相場は持ち高調整の動きに売り地合いとなったものの、比較的狭いレンジ内で方向感なく推移した。市場はFRBが連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%利下げを決定することをほぼ織り込み済み。最新の経済・金利見通し(ドットプロット)が示す来年の利下げ回数やパウエルFRB議長の発言内容を見極めたいとの思惑が強かった。仮に利下げペースの鈍化が示唆されれば、利子の付かない資産である金の投資妙味が薄れるのに加え、金利高止まりに伴うドルの先高観もドル建てで取引される金の割高感につながり売り要因になり得るため、警戒感が広がった。

清算値算出後に発表されたFOMC声明によると、FRBは市場の予想通り3会合連続となる追加利下げを決定。一方、ドットプロットでは、9月時点で4回だった利下げ想定回数を2回に半減させた。インフレが想定より上振れしており、利下げペースの鈍化を見込んだ。これをきっかけに米長期金利が急上昇したため、金の売りが活発化。発表直後の相場は一気に20ドル余り値を消し、2630ドル台で推移した。

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、エネルギー需給引き締まり観測が広がる中で買いが入り、3営業日ぶりに小幅反発した。ただ米連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で、来年の利下げ回数予想を9月時点から引き下げたことが嫌気され、上値は限定的だった。

米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した13日までの1週間の米石油在庫統計によると、原油在庫は前週比90万バレル減と市場予想(ロイター調査)の160万バレル減を下回った。一方で、ディスティレート(留出油)在庫は320万バレル減と同市場予想の70万バレル増に反して大幅な取り崩しが確認された。市場は大幅な取り崩しに反応し、需給引き締まり観測から買いが集まった。

一方、FRBは17、18両日開催のFOMCで、0.25%の利下げを決定。事前にほぼ確実視されていたものの、政策金利見通しでは、インフレが想定より上振れしていることを背景に2025年の利下げ回数を2回とし、9月時点の4回から半減させた。市場では利下げペースの鈍化で景気押し上げ効果が弱まり、原油需要の減退につながりかねないとの見方が広がった。相場はFOMC声明発表後に徐々に上値を縮小する展開となった。 

ドル/円 NY終値 154.80/154.83

始値 153.66

高値 154.86

安値 153.64

ユーロ/ドル NY終値 1.0352/1.0353

始値 1.0496

高値 1.0502

安値 1.0345

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 97*03.00 4.6813%

前営業日終値 98*23.00 4.5790%

17時05分 97*27.50 4.5200%

10年債(指標銘柄)

前営業日終値 98*29.50 4.3850%

5年債(指標銘柄) 17時05分 98*24.25 4.4067%

前営業日終値 99*14.50 4.2480%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*25.50 4.3587%

前営業日終値 100*00.50 4.2410%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 42326.87 -1,123.03 -2.58

前営業日終値 43449.90

ナスダック総合 19392.69 -716.37 -3.56

前営業日終値 20109.06

S&P総合500種 5872.16 -178.45 -2.95

前営業日終値 6050.61

COMEX金 2月限 2653.3 ‐8.7

前営業日終値 2662.0

COMEX銀 3月限 3074.0 ‐18.1

前営業日終値 3092.1

北海ブレント 2月限 73.39 +0.20

前営業日終値 73.19

米WTI先物 1月限 70.58 +0.50

前営業日終値 70.08

CRB商品指数 292.0145 +1.0816

前営業日終値 290.9329

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