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ベラルーシ巡りEUとロシアが綱引き、OSCE関与含む対応協議

ロイター / 2020年8月19日 1時35分

大規模な反政権デモが続いている旧ソ連のベラルーシを巡り、ロシアのプーチン大統領と欧州連合(EU)のミシェル大統領は18日、電話会談を行った。写真はミンスクでデモを行う市民ら(2020年 ロイター/VASILY FEDOSENKO)

[ブリュッセル/ベルリン/パリ/ワシントン/モスクワ/ミンスク 18日 ロイター] - 大規模な反政権デモが続いている旧ソ連のベラルーシを巡り、ロシアのプーチン大統領と欧州連合(EU)のミシェル大統領は18日、電話会談を行い、欧州安保協力機構(OSCE)の関与も含む、事態収束に向けた対話促進策について協議した。

プーチン大統領はこの日、独仏首脳と個別に電話会談を行ったほか、ベラルーシのルカシェンコ大統領とも過去4日間で3回目となる電話会談を実施。ベラルーシ情勢を巡るロシアとEUの綱引きが激しくなっている。トランプ米大統領もこの日、ベラルーシ情勢を巡り「適切な時に」ロシアと協議する意向を示した。

こうした中、ルカシェンコ大統領は西側の国境沿いに武装部隊を配備したと表明。諸外国がベラルーシの国内事情に関して発した見解に対応するために配備したとし、部隊は完全な警戒態勢に入っており、責務を遂行する用意を整えていると述べた。

EUはベラルーシ情勢を巡り、19日にテレビ会議形式で緊急首脳会議を開催する。ミシェル大統領はプーチン氏との協議内容について詳細を明らかにせず、ツイッターに「平和的で真に内包的な対話のみが危機の解決につながる」と投稿するにとどめた。

EU当局者によると、ミシェル氏とプーチン氏は約30分間の電話会談で「危機を平和的に終息させるため、ベラルーシ内の対話促進に向けた最善の方法」について協議。OSCEの関与も選択肢の一つに挙がった。

OSCEの関与を巡っては、OSCEの次期議長に就任するスウェーデンのリンデ外相が、自らベラルーシの首都ミンスクを訪問することを提案している。

プーチン大統領はこの日、ドイツのメルケル首相、およびフランスのマクロン大統領とも個別に電話会談を行った。ロシア大統領府によると、プーチン氏は両国に対しベラルーシの内政問題に干渉しないよう要請した。

メルケル首相はプーチン氏との電話会談で、ベラルーシで抗議活動を実施する自由が尊重される必要があると強調。仏大統領府は、マクロン氏がロシアに対し対話を重視するよう呼び掛けたと明らかにした。

トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対し「ベラルーシであまり民主主義は浸透していないように見える」とし、「私は民主主義を好んでいる」と述べ、「適切な時期に」ベラルーシ情勢を巡りロシアのプーチン大統領と協議する意向を示した。ただ、具体的な日程などについては明らかにしなかった。

ベラルーシのベルタ通信によると、プーチン大統領はルカシェンコ大統領とこの日、過去4日間で3回目となる電話会談を実施。独仏首脳との電話会談の内容について伝えた。プーチン氏は15日と16日に行ったルカシェンコ氏との電話会談で、必要に応じて軍事支援を提供する意向を伝えている。

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