1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

NY市場サマリー(18日)S&P最高値、ドル2年3カ月ぶり安値

ロイター / 2020年8月19日 6時36分

[18日 ロイター] -

<為替> 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが5日続落し、2年3カ月ぶりの安値に沈んだ。米連邦準備理事会(FRB)の刺激策の効果がドル安につながっているほか、米国株式市場ではS&P総合500種が最高値を更新した。

ドルは危機時に安全な投資先として機能することが多いが、新型コロナウイルス危機を受けてFRBが金融市場の流動性維持に向け介入して以来、下落が続いている。経済指標は米経済の鈍い回復を示しているが、FRBの政策はリスク資産を過去最高水準に押し上げる一方、安全資産への需要は低下した。

終盤のドル指数<=USD>は0.55%安の92.308。一時は2018年5月以来の92.124まで下落した。ドルは対ユーロ でも同月以来の安値となる1.197ドルを付けた。

また、円 に対しても2週間ぶり安値の105.27円に下げた。

BMOキャピタル・マーケッツの外為戦略グローバルヘッド、グレッグ・アンダーソン氏は、ドル安について「FRBが市場に流動性を供給しているためだ」と指摘した。

<債券> 米金融・債券市場では、国債利回りがやや低下した。市場では19日に実施される20年債入札のほか、連邦準備理事会(FRB)が同日に公表する7月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が注目されている。

終盤の取引で10年債 利回りは1.3ベーシスポイント(bp)低下の0.6704%。

TDセキュリティーズ(ニューヨーク)の金利ストラテジスト、ゲンナディー・ゴールドバーグ氏は、市場では250億ドルの20年債入札と、FOMC議事要旨が注目されていると指摘。「市場では20年債入札は堅調に消化され、FOMC議事要旨ではFRBが引き続きハト派的だったことが確認されるとの予想が出ている」と述べた。

シュワブ・センター・フォー・ファイナンシャル・リサーチ(ニューヨーク)の債券ストラテジスト、コリン・マーティン氏は、「夏枯れ相場」に入ったため、国債利回りはレンジ内にとどまっていると指摘。与野党間の新型コロナウイルス追加経済対策を巡る協議が膠着していることも債券相場の停滞につながっていると述べた。米国債入札については、質と流動性が高い国債を求め、外国人投資家の需要が高まる可能性があるとの見方を示した。

2年債と10年債の利回り格差 は52.40bpと、前日から約1bp縮小した。

<株式> 米国株式市場では、S&P総合500種<.SPX>が終値として過去最高値を更新した。3月23日に新型コロナウイルス感染拡大を受けて付けた安値からは約55%上昇。2月下旬に始まった弱気相場はS&P500種の歴史の中で最も短かった。

リフィニティブのデータによると、S&P500種の3月23日からの103日間の上昇は過去87年間で最も大きかった。

米政府の大規模な財政刺激策と米連邦準備理事会(FRB)の金融刺激策を受け、米株式市場には大量の資金が流入。中でもアマゾン・ドット・コム などのハイテク関連株が新型ウイルス危機に強いとの見方から物色された。

この日はアマゾンが4.1%高で終了。S&P500種構成銘柄の中で最も大きく上昇した。

ただ、この日の取引では米経済の基調的な力強さに対する疑念が払拭されず、四半期決算を発表したホームセンター大手のホーム・デポ や小売大手ウォルマート などに売りが出た。

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ドル安・ユーロ高に伴う割安感から買われ、続伸した。

外国為替市場ではドル安・ユーロ高が進行し、ドル建てで取引される金塊は割安感から買われやすかった。また、米連邦準備理事会(FRB)が低金利政策を続ける見通し であることも金利を生まない資産とされる金の支援材料となっている。ただ、高値警戒感が広がっており、利益確定の売りに押される場面もあった。

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、持ち高調整の売りが先行したものの、その後は買い戻しが入り、米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値(終値に相当)は前日比横ばいの1バレル=42.89ドルとなった。

合同専門委員会(JTC)が取りまとめた報告書案によると、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国で構成する「OPECプラス」は、7月に日量970万バレルの協調減産枠のうち、95─97%の順守率を達成した。ロイターが17日に報じた。これを手掛かりとした買いは一服し、翌19日に予定される合同閣僚監視委員会(JMMC)での決定を前に売りが先行、18日朝には一時42.11ドルまで下落した。ただ、その後はじりじりと下げ幅を縮小。午後に入り、14日時点の米国内原油在庫が前週比270万バレル減少したとする市場予想(ロイター調べ)が明らかになると、追随買いが入り、横ばい水準に戻した。

ドル/円 NY終値 105.42/105.45

始値 105.55

高値 105.57

安値 105.29

ユーロ/ドル NY終値 1.1929/1.1933

始値 1.1898

高値 1.1965

安値 1.1899

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 99*12.50 1.4000%

前営業日終値 98*25.50 1.4240%

10年債(指標銘柄) 17時05分 99*18.00 0.6704%

前営業日終値 99*14.00 0.6830%

5年債(指標銘柄) 17時01分 99*27.50 0.2786%

前営業日終値 99*26.50 0.2850%

2年債(指標銘柄) 16時42分 99*30.75 0.1451%

前営業日終値 99*30.38 0.1510%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 27778.07 -66.84 -0.24 <.DJI>

前営業日終値 27844.91

ナスダック総合 11210.84 +81.12 +0.73 <.IXIC>

前営業日終値 11129.73

S&P総合500種 3389.78 +7.79 +0.23 <.SPX>

前営業日終値 3381.99

COMEX金 12月限 2013.1 +14.4 <0#GC:>

前営業日終値 1998.7

COMEX銀 9月限 2807.5 +40.8 <0#SI:>

前営業日終値 2766.7

北海ブレント 10月限 45.46 +0.09 <0#LCO:>

前営業日終値 45.37

米WTI先物 9月限 42.89 ‐0.00 <0#CL:>

前営業日終値 42.89

CRB商品指数 151.6949 +0.8209 <.TRCCRB>

前営業日終値 150.8740

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください