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インフレ目標達成には持続的に3%超える賃金上昇必要=豪中銀

ロイター / 2021年5月18日 12時4分

 5月18日、オーストラリア準備銀行は5月の理事会議事要旨で、インフレ目標の達成には年間の賃金上昇が現在の2倍超に加速する必要があるとの見方を示した。シドニーで2018年撮影(2021年 ロイター/Daniel Munoz)

[シドニー 18日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)は18日に公表した5月の理事会議事要旨で、インフレ目標の達成には年間の賃金上昇が現在の2倍超に加速する必要があるとの見方を示した。実現は容易ではなく、ゼロ付近の金利が長期間続く可能性が示された。

議事要旨によると、インフレを生むためには賃金の伸びが「持続的に3%を超える」ことが必要になる公算が大きいと理事会はみている。

現在の豪賃金上昇率は1.4%。欧州は2%、米国は3%近い水準となっている。

19日に発表される第1・四半期の豪賃金価格指数は1.4%付近の上昇にとどまると予想されている。

豪中銀は5月の理事会で、政策金利を5会合連続で過去最低の0.1%に据え置くとともに、実際のインフレ率が2─3%の目標範囲内に持続的に収まるまで利上げしない方針を改めて示した。

中銀は2024年までにそうした状況になる公算は小さいとみている。コアインフレ率は現在1.2%と過去最低水準にある。

議事要旨では「中銀の完全雇用とインフレの目標に向けた前進に資する場合、理事会は追加の債券買い入れを実施する用意が引き続きある」と表明した。

また「将来の政策決定は、経済指標の動向と豪金融市場の状況への細心の注意に基づいて行われる」とした。

豪中銀は現在、1000億豪ドルの債券買い入れの第2弾を実施している。第2弾は9月に終了するが、市場は中銀が第3弾への延長を7月に決定すると予想している。

中銀は7月に、3年債利回り目標の対象債券を引き続き24年4月償還債とするか、24年11月償還債に移行するかも検討する。

金融緩和策と大規模な財政出動により、豪経済は新型コロナウイルス禍によって引き起こされたリセッション(景気後退)から予想よりかなり早期に回復した。

こうした中、中銀が一部刺激策の段階的縮小について近く検討するのではないかとの憶測も浮上している。

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