台湾当局、テリー・ゴウ氏とTSMCにワクチン調達交渉を許可
ロイター / 2021年6月18日 18時0分
6月18日、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)氏(写真)は、独ビオンテックの新型コロナウイルスワクチンを調達し、ワクチン不足を解消するため、中国企業との交渉を認めるよう、台湾当局に要請した。写真は台湾の首都台北で2019年5月撮影(2021年 ロイター/Tyrone Siu)
[台北 18日 ロイター] - 台湾行政院(内閣)の羅秉成報道官は18日、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)氏と台湾積体電路製造(TSMC)に対し、台湾当局の代理として新型コロナワクチンについて交渉することを認める方針を示した。
ただ、交渉がまとまるかどうかは不透明だとの認識も示した。
台湾では、少なくとも1回のワクチン接種を受けた人が人口の6%にとどまっている。当局はワクチンの調達を急いでおり、民間企業によるワクチン購入を許可せざるを得ない状況に追い込まれている。
郭氏は18日、自身の教育財団を通じて、独ビオンテックの新型コロナワクチン500万回分を購入する計画について、蔡英文総統と協議したいと表明。「政治的な意図や商業的な意図は全くない」と述べた。
羅秉成報道官は、TSMCからも同量のワクチンの寄付の申し出があったことを明らかにした。
同報道官によると、ビオンテックは16日、ワクチンは政府にしか販売しないと郭氏に伝えた。
同報道官は「TSMCと(郭氏の)教育財団がワクチンを購入し、当局に寄付するのが良い方法だ」と述べた。
台湾当局は、ドイツ政府の支援を得て、独自にビオンテックとの交渉を続けており、郭氏などがワクチンを調達できる保証はないとしている。
台湾は、中国からの圧力により、ビオンテックからワクチンを購入する契約が今年初めに成立しなかったと主張している。
中国側はこれを否定。大中華圏でビオンテックと販売契約を結んでいる上海復星医薬を通じて、台湾は自由にワクチンを確保できるとしている。
しかし、台湾は中国からのワクチンは信用できないとし、ビオンテックとのみ契約する方針を表明している。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1お金持ち流!100円ショップで買うもの・買わないもの
オールアバウト / 2024年9月18日 21時40分
-
2日証協会長「投資者の信頼を失墜するもの」 三菱UFJ銀行とグループ内証券2社に過怠金5億円 非公開情報を無断で共有した問題受け
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月18日 21時43分
-
3代表者が高齢になるほど黒字企業率は低下、70代以上の黒字企業率はコロナ禍を下回る
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月18日 17時15分
-
4「若者のディズニー離れは“料金が高い”から」説は、本当か
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月18日 7時40分
-
5しまむら、カスハラ「出禁」対応で日本が変わるワケ 「お客様は神様」というスタンスから脱却へ
東洋経済オンライン / 2024年9月18日 11時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください