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中国、新型コロナ打撃産業への金融支援強化=中銀発表

ロイター / 2022年4月19日 0時14分

4月18日、中国人民銀行(中央銀行)は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によって打撃を受けた産業や企業、国民への金融支援を強化すると発表した。中国の景気減速の緩和に向けた措置の一環。写真は2018年2月、北京の中国人民銀行(2022年 ロイター/Jason Lee)

[北京 18日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は18日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によって打撃を受けた産業や企業、国民への金融支援を強化すると発表した。中国の景気減速の緩和に向けた措置の一環。

人民銀はウェブサイト上の声明で、中国当局は金融機関が融資を拡大して実体経済に回すよう指導すると表明した。

金融機関は融資の返済を妥当な期間遅らせ、コロナ禍の影響を受けた個人を柔軟に支援する必要があり、返済の延滞を記録に残してはならないと人民銀は説明。金融機関がインフラ投資を支援するために地方債を適宜購入すべきとも表明した。

中国の2022年第1・四半期の経済成長率は予想を上回る伸びを示していたものの、3月に消費や不動産、輸出が落ち込んで減速した。新型コロナ規制強化やロシアとウクライナの戦争で既に弱まっていた見通しがさらに悪化している。

人民銀によると、商用住宅ローンの最低頭金と金利を妥当に設定し、不動産開発業者や建設会社の妥当な資金需要に応え、不動産市場の安定に貢献する。

人民銀は、金融機関が物流とサプライチェーン(供給網)を支援する措置の一環として、運輸・物流企業やトラック運転手の資金ニーズに積極的に応えるべきとも指摘した。

人民銀は4月半ばまでに預金準備率(RRR)の25ベーシスポイント引き下げに相当する6000億元(943億1000万ドル)の利益を中央政府に支払ったとし、2022年に1兆1000億元を上回る利益を支払う見通しになっていると説明した。

人民銀は3月、22年に1兆元を超える利益を中央政府に支払うと発表していた。

人民銀は15日、景気減速を支えるためにRRRを今年初めて引き下げると発表した。さらに、企業が外国債を発行しやすくし、人民元の国境を越えた決済や通貨ヘッジの利用を改善できるように支援するとした。

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