新型肺炎、北朝鮮で感染の兆候ない＝ＷＨＯ

　２月１９日、ＷＨＯは、北朝鮮で新型コロナウイルスの感染者が出た兆候はないと表明した。写真は北朝鮮の国旗。２０１７年３月、北京の大使館で撮影（２０２０年　ロイター／Thomas Peter）

［ジュネーブ／ソウル　１９日　ロイター］ - 世界保健機関（ＷＨＯ）は１９日、北朝鮮で新型コロナウイルスの感染者が出た兆候はないと表明した。

韓国の一部のメディアは、北朝鮮で複数の感染例があり、死者が出ている可能性もあると伝えているが、独立機関による確認はとれていない。

ＷＨＯで緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏はジュネーブで会見し「現時点でそのような兆候は全くない」と発言。北朝鮮で「特定の問題が起きていると信じる理由はない」とし、診断に必要な検査用品を追加で北朝鮮当局に供給すると述べた。

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞が１８日伝えたところによると、同国の公衆衛生当局者は「これまでのところ、新型コロナウイルスの感染は確認されていない」と改めて表明した。

米国務省は先週、新型コロナウイルスの影響が北朝鮮に及ぶ可能性に「深い懸念」を示し、同国での感染拡大阻止に向けた取り組みを支援する用意があると表明した。