ＥＵ、英国を特別扱いせず 金融市場アクセス巡り＝交渉官顧問

［ロンドン　１９日　ロイター］ - 欧州連合（ＥＵ）のバルニエ首席交渉官の顧問、ステファン・デリンク氏は１９日、ＥＵは域内金融市場に対する英国のアクセスについて、日本や米国と同様になるとし、特別扱いはしないという見解を示した。

ＥＵは域外の「第三国」の金融規制が域内と同等に厳格であると評価した場合、域外からの直接アクセスを認めているが、今年１２月末までの英ＥＵ離脱の移行期間中に英企業が享受している自由なアクセスには程遠い内容となる。

デリンク氏は「ＥＵは他の第三国に適用しているものとほぼ同じ方法で現行と同等の枠組みを英国に適用する」と指摘。ＥＵは６月末までに英国の金融サービスに関する同等性評価を完了する予定だが、デリンク氏は「これはもちろん同等性を与えることと同じではない」と述べた。

また「強力な資本市場同盟の発展に向け、われわれは将来的な関係性の全体像を考慮し、ＥＵ内の支援に留意する必要がある」と語った。