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トルコ中銀が50bpの利下げ、緩和局面終盤の公算

ロイター / 2020年2月20日 2時29分

トルコ中央銀行は19日、政策金利の1週間物レポレート<TRINT=ECI>を50ベーシスポイント(bp)引き下げ10.75%とすることを決定した。アンカラで2015年4月撮影(2020年 ロイター/Umit Bektas)

[イスタンブール 19日 ロイター] - トルコ中央銀行は19日、政策金利の1週間物レポレート を50ベーシスポイント(bp)引き下げ10.75%とすることを決定した。利下げは6会合連続で予想通り。ただ利下げ幅は今回の利下げサイクルの中では最小となり、アナリストの間では緩和局面は終盤に近づいているとの見方が出ている。

中銀はこのほか、翌日物借入金利を9.75%から9.25%に、翌日物貸出金利を12.75%から12.25%に引き下げた。

ロイターが実施した調査では、利下げ幅の予測は最大75bp、中央値は50bp。据え置きの予想も示されたが、利上げの予想はなかった。昨年7月の緩和サイクル開始以降、利下げ幅は合計で1325bpとなった。

中銀の公式なインフレ目標は5%だが、インフレ率は1月に12.15%に上昇。1週間物レポレートはこれを下回っており、今回の利下げで実質金利は一段とマイナス圏に陥った。

中銀は声明で「インフレ見通しに影響を及ぼす全ての要因を踏まえ、政策金利をより抑制された幅で引き下げることを決定した」とし、インフレの道筋は年末時点のインフレ見通しとおおむね一致していると見なしているとした。中銀は最新のインフレ報告で年末時点のインフレ率は8.2%に低下するとの見通しを示している。

キャピタル・エコノミクスの首席新興市場エコノミスト、ウィリアム・ジャクソン氏は、声明から中銀が信用の伸びの加速に懸念し始めていることが読み取れるとし、「通貨リラ相場の下落に対する懸念が出ていることに加え、経常赤字が拡大し始めている。こうしたことを一部踏まえると、利下げ局面が終盤に近づいているのは明らかだ」と指摘。ただ、リラ相場が急落しない限り、政府からの圧力を踏まえると中銀はこの後も若干の利下げを実施する可能性があるとの見方を示した。

利下げを受け、リラ は一時1ドル=6.0820リラまで下落。その後は6.0785リラまで戻している。

リラ相場は2018年の通貨危機で約30%下落。中銀は政策金利を24%まで引き上げて対応し、19年7月まで金利をこの水準に維持していた。

ロイター調査では年末時点の政策金利の予測中央値は10%だった。予測レンジは9.0─12.50%。

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