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米経済の再開進む、NY州は無観客でスポーツ試合

ロイター / 2020年5月19日 9時47分

 5月18日、全米各地では、新型コロナウイルス感染防止のために休業していた企業や小売店の再開が進んだ。写真はオハイオ州トレドで撮影(2020年 ロイター/Rebecca Cook)

[ニューヨーク 18日 ロイター] - 全米各地では18日、新型コロナウイルス感染防止のために休業していた企業や小売店の再開が進んだ。ニューヨーク州では無観客でスポーツ試合を再開させるなど、国内経済は再び活動を始めている。また、新型コロナのワクチン開発に対する期待も高まっており、18日の米国株式市場は急伸した。

米国の感染者は150万人を超え、死者は約9万人に達した。

感染状況が全米で最悪のニューヨーク州では、約2万7400人の死者が出たが、入院患者や新たに死亡する人の数などは減少している。

クオモ州知事は18日の会見で、野球やバスケットボールなどプロスポーツの試合を再開させる方針を示した。ただ、スタジアムでの観戦は禁止し、テレビで放送する。

また、州内の10の区域のうち、新型コロナの新規感染者や死者数の減少などの基準を満たした6区域は19日に経済活動を再開できる準備が整ったと説明した。一方、ニューヨーク市も含め4区域では行動制限を続ける。

サンフランシスコのベイエリアの5つの郡では、製造業や物流倉庫が再開する。また、小売業はカーブサイドピックアップ(ネットなどで注文し店頭で商品を受け取る)サービスでの営業を始める。

テキサス州ではスポーツジムなどが受け入れ人数を通常の25%に抑えて営業を再開した。アボット知事は18日、一段の規制緩和を発表する見通し。

<自動車大手3社も工場再開>

米デトロイトの自動車メーカー大手3社とその部品業者も18日、一部の組立ラインの稼働を再開し始めた。新型コロナの感染拡大防止のためのロックダウン(都市封鎖)措置は約2カ月間に及んだが、米国内で約100万人を雇用する自動車業界は緩やかながら回復する兆しを見せている。

ミシガン州ウォーレンにある欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA) のトラック工場では数百人の工員が朝5時から業務を開始。工員の1人は「少し不安を感じる」としながらも「会社はあらゆる予防措置を講じてくれた」と述べた。

FCAはこの日からウォーレンのトラック工場を含め4つの米組立工場のほか、4つの部品工場の稼働も再開した。

ゼネラル・モーターズ(GM) 、フォード・モーター 、FCAは北米工場の再開に向け数週間前から準備を進めてきた。

新型コロナ感染第2波を回避するための措置として、工員に対する検温やマスクなど保護具の着用、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)措置などが実施されている。

<ワクチン開発への期待>

バイオ医薬大手の米モデルナ は18日、同社が開発を進める新型コロナウイルスワクチンが初期段階の小規模治験で有望な結果を示したと発表した。ワクチンを投与されたコロナ患者8人に、症状が回復した感染者と同程度の抗体が検出された。また安全性や副作用への耐用性についても、おおむね良好という。

同社株は約20%上昇。S&P総合500種は約3%上昇し、終値ベースで10週間ぶりの高値を付けた。

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