シャープ、前期営業利益は37.3%減 コロナで1-3月期苦戦
ロイター / 2020年5月19日 17時21分
[東京 19日 ロイター] - シャープ<6753.T>は19日、2020年3月期(前期)の営業利益は前年比37.3減の527億円だったと発表した。テレビなどの8KエコシステムやICTが不調だった。
電話会見した野村勝明副社長は、前期の業績について「第1四半期から第3四半期まで想定通り推移したが、第4四半期は新型コロナウイルスの世界的な流行で非常に厳しい事業環境となった」と説明した。
前期売上高は、前年比5.4%減の2兆2712億円。当期利益は、投資有価証券の評価損を計上したことで同71.8%減の209億円となった。
セグメント別の売上高をみると、健康・環境機器やカメラモジュールなどのスマートライフでは、前年比4.7%減の8562億円。白物家電は好調だったものの、デバイス事業が低迷した。8Kエコシステムは、11.9%減の1兆1572億円だった。スマートフォンや車載向け需要が減少した。
新型コロナの影響を大きく受けた第4四半期の売上高は、前年同期比18%減の5156億円、営業損益は136億円の赤字(前年同期は158億円の黒字)だった。世界各国での外出制限や工場稼働停止などが響いた。
21年3月期(今期)の連結業績・配当予想の公表は見送った。新型コロナの動向を予測することが困難なため。野村副社長は「第1四半期の業績が明らかになる8月をめどに開示させていただく」と述べた。
リフィニティブがまとめたアナリスト9人による今期当期利益予想の平均は518億円となっている。
白山工場の取得に関して、野村副社長は「業績への影響やリスクの様々な観点から慎重に検討を進めている状況」と述べ、詳細内容については明言を避けた。
シャープは同時に、野村副社長が社長兼最高執行責任者(COO)に就任すると発表した。戴正呉会長兼社長は、会長兼最高経営責任者(CEO)に就任する。正式決定や詳細については、6月25日の定時株主総会、取締役会で発表する予定だという。
*内容を追加しました。
(新田裕貴 編集:高木匠)
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