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英財政赤字、景気回復遅れれば急拡大の恐れ=シンクタンク

ロイター / 2020年6月19日 17時29分

[ロンドン 19日 ロイター] - 英シンクタンクの財政研究所(IFS)と米シティは19日、新型コロナウイルスによる打撃から国内経済の回復が遅れた場合、政府は5年後も大幅な財政赤字を抱えることになるとの見通しを明らかにした。

経済が新型コロナに適応するまでに「数年」かかるとして、比較的急速な回復を見込む政府とは異なる見解を示した。

5年後の財政赤字を国内総生産(GDP)の5%に相当する1300億ポンド(1620億ドル)程度と予想した。これは予算責任局(OBR)が3月に示した見通しの2倍以上の水準。

IFSのエコノミスト、イザベル・ストックトン氏は「現在の低金利を踏まえれば、景気回復を支援するために追加借り入れを行うことには価値がある」と述べる一方で、「コロナ危機を乗り越え経済が新常態になったときには大規模な債務が残ることになる」と指摘した。

その上で、増税しつつも債務の増加は慎重に対処すべきと認識することが最も可能性の高いシナリオとの見方を示した。

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